新型フィットのココがスゴい! 知られざる魅力を一挙ご紹介

ホンダ 新型フィット プロトタイプ試乗

心機一転! ほんわかフェイスに

3代目フィットは男らしいイケメンな顔, 対する新型フィットは優しい顔に
3代目フィットは男らしいイケメンな顔, 対する新型フィットは優しい顔に

何と言っても大きく変わったのは見た目。先代モデルはかなり男前な顔つきだったが、新型フィットは柴犬をモチーフにするほどの“ほんわかフェイス”に。

インパネもシンプルなデザインに。足もとの広さを演出するためステアリングは2本スポークタイプに

加えて、ここちよさにフォーカスしたクルマ作りを実行し、文字通り乗り心地や触りごこちをウリにしているのだ。

確かに乗り込めば、その狙いはハッキリと分かるほどで、ベースグレードであってもシートの座り心地といいハンドルやスイッチ類の操作するだけでも「確かにイイ」と思えるほど。

高級車並みの先進安全装備

そして最大のトピックスはクラストップレベルの先進安全装備だ。衝突被害軽ブレーキはもちろん、全車速追従式ACCなど高級車顔負けの内容なのだ。

専用オプションや純正オプシションナビを装着しなければ、その恩恵は受けられないがコネクテッド機能も充実している。例えば、巨大なショッピングモールの駐車場でどこにクルマを止めたか忘れてしまったとする。そんな時にスマホに、フィットから「ここに駐車している」とお知らせが入るのだ。

SOSコールボタンは頭上に

今の時期にぴったりのエアコンもスマホからON/OFFができるといった機能も。さらに、運転中に事故にあった際や体調が悪くなった時に役立つSOSコールなどの安心機能も。

正直、この機能だけでも買ってもイイなと思えるほどの内容なのだ。

車内はまさに未来! 唯一の懸念はアームレストがないコト

物理メーターではなく、全車フル液晶タイプのメーターを採用しているのはこのクラスでフィットだけ

輸入車などで一般的になりつつあるフル液晶メーターを採用している点にも注目したい。速度や航続可能距離のみならず、ナビやオーディオ情報といったコンテンツも表示可能なのだ。

今回フィットには5種(ベーシック・ホーム・ネス・リュクス・クロスター)をラインアップしており、それぞれ専用カラーのシートなどが組み合わされる。

個人的に一つ残念なのは、上級モデルのリュクス以外アームレストがディーラーオプションとなる点。最近では軽自動車にすら、当たり前に装備されているにも関わらず、だ。

ご覧の通り、前席のシート間にはドーンと広いスペースが。様々なニーズに対応するオプション設定がキモ

これには、運転席と助手席間のスペースにハンドバッグやオプションのゴミ箱など「それぞれのニーズにあったモノを」というホンダの狙いがあるのだが。

ここまで新型フィットをサクっと紹介してきたが、この内容だけでも一見の価値アリだ! コンパクトカー検討勢は、一度チェックすることをお勧めしたい。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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