野母崎1時間101ミリ 側溝に転落、男性死亡 雨影響か

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大雨の影響で、老人ホームの敷地内に大量の土砂が流れ込んだ現場=長崎市以下宿町

 九州北部地方に停滞した前線に南から暖かく湿った空気が流れ込み、長崎県内は12日、南部を中心に激しい雨に見舞われた。長崎市野母崎では観測史上最大となる1時間101.5ミリの猛烈な雨を観測。県によると、同市では雨の影響で道路が陥没、車の男性1人が軽傷を負った。高齢男性が側溝に転落して死亡する事案も発生しており、警察は大雨との関連を調べている。

 気象庁はレーダー解析の結果、午前6時までの1時間に長崎市付近で約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられる「記録的短時間大雨情報」を発表した。各地の1時間降水量は長崎87.0ミリ、諫早76.5ミリなどを観測した。
 県などによると、長崎市大崎町の県道で12日午前6時50分ごろ、道路が延長15メートル、幅7メートル、深さ6メートルにわたり陥没し乗用車1台が転落した。運転手の男性(39)は打撲で軽傷。同乗者はいなかった。周辺の区間14キロが一時通行止めになった。
 大浦署などによると、午前8時20分ごろには、同市柳田町の国道沿いの歩道を通行していた高齢男性が側溝に転落し、その様子を目撃した別の男性が消防に通報。転落した男性は約1時間10分後に救助され、市内の病院に搬送されたが、午前10時40分ごろ死亡が確認された。側溝は深さ約2メートルで、ふたが外れていた。同署が大雨との関連や身元、転落の原因を調査中。
 このほか同市以下宿町では、幅約20メートル、高さ約5メートル、奥行き約3メートルにわたり崖崩れが発生し、特別養護老人ホーム「永寿園」の敷地内に土砂が流入した。職員や利用者にけがはなかった。
 長崎地方気象台によると、11日午後7時の降り始めから12日午前11時までの降水量は野母崎で237.0ミリ、長崎で198.5ミリ、諫早で194.0ミリなど。地盤が緩んでいるとみられ、土砂災害に警戒を呼び掛けている。