デスク日誌(9/13):嫌みを忘れる

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 悲しいさがってやつなんだろう。写真部デスクを長くやっていると、同僚が撮った写真の出来栄えにけちをつけるのが達者になる。 「もう少し顔が見えるカットはないの?」「アップすぎる」…。とどめは「既視感があるんだよな」。

 何とも嫌みなデスクだ。しかし、先日、別な立場になって臨んだ所では、お世辞でも何でもなく、見るもの多くに感嘆した。

 「フォトサミット in Sendai 2020」の作品審査会。東北の風景や暮らしを題材とした「河北写真展」と、東日本大震災からの復興を旗印に立ち上げた「宮城県芸術祭写真公募展」が合体してスタートするだけに、作品レベルもグンとアップした感じがした。

 審査員の一人として接した対象1600点余りの感想を言わせてもらうと、どれもデジタルカメラの機能を十分に生かした作品ばかり。画像加工ソフトで丁寧に仕上げたのだろう。「芸術感覚」がひしひしと伝わってきた。

 写真展は25~30日、仙台市青葉区のせんだいメディアテークで開催される。偏屈デスクもうなった写真をぜひ堪能してほしい。 (写真部次長 長南康一)