ローソンが3勝目。ピアストリが戴冠【順位結果】FIA-F3第9戦イタリア レース2

 9月13日(日)、2020年FIA-F3最終戦となる第9戦イタリアのスプリントレース(決勝レース2)がムジェロサーキットで開催され、レッドブルジュニアのリアム・ローソン(ハイテックGP)が優勝。シリーズチャンピオンはルノー育成のオスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)が獲得。2位にはザウバージュニアのテオ・プルシェー(ARTグランプリ)、3位はローガン・サージェント(プレマ・レーシング)となった。

 レーススタート前のポイントランキングはピアストリとサージェントが同点の160ポイント、ふたりを151ポイントのプルシェーが追う状況となっていた。

 ムジェロのコンディションは気温26.7度、路面温度30.7度、引き続き快晴。ポールはローソン、ランク上位勢はサージェントが5番手、プルシェーは8番手、ピアストリは11番手グリッドにつける。

 そして2020年シーズン最終戦のフォーメーションラップが17時30分にスタートした。

 レース開始直後の1コーナーを立ち上がったところでスリーワイドの中央にいたサージェントは、その右を走行していたゼンデリと交錯しコースオフ。2台はグラベルにつかまり無念のリタイア。王者最有力が早々に姿を消してしまった。

 このアクシデントにより3周目までSC(セーフティカー)が導入され一旦仕切り直し。ローソンを先頭にピアストリは7番手、プルシェーが8番手で4周目にリスタート。混戦をうまく抜けたプルシェーが6番手まで浮上し、一方のピアストリは9番手にドロップ、その後10番手まで後退してしまう。

 最低でも3位以上もしくは4位+ファステストラップが必要なプルシェーはハイペースで周回し、10周目には5番手に、11周目には4番手へ浮上する。

 16周目にはプルシェーがついに3番手へ躍り出るがピアストリも同時に9番手へ、18周目には8番手にポジションを上げ、タイトルの権利を死守すべく激走を続ける。

2020年FIA-F3チャンピオンのオスカー・ピアストリ(プレマ・レーシング)

 そしてレースはローソンがポール・トゥ・ウィンで3勝目。ファイナルラップのホームストレートで7位を勝ち取ったピアストリが163点でシリーズチャンピオンを獲得した。

 素晴らしい走りを見せ3位表彰台のプルシェーが161点でシリーズ2位。160点のサージェントは3位でシーズンを終えた。

■FIA-F3第9戦イタリア 決勝レース2 暫定リザルト

Pos. No. Driver Team Time/Gap

1 5 L.ローソン ハイテックGP 21Laps

2 11 D.ベックマン トライデント 7.806

3 7 T.プルシェー ARTグランプリ 9.193

4 14 E.フィッティパルディ HWAレースラボ 10.399

5 17 R.フェルシュフォー MPモータースポーツ 10.982

6 15 J.ヒューズ HWAレースラボ 12.436

7 1 O.ピアストリ プレマ・レーシング 13.521

8 9 S.フェルナンデス ARTグランプリ 13.564

9 2 F.ベスティ プレマ・レーシング 14.980

10 8 A.スモイヤー ARTグランプリ 19.400

11 16 J.ドゥーハン HWAレースラボ 20.684

12 6 D.ホーガー ハイテックGP 21.712

13 29 A.ペローニ カンポス・レーシング 22.235

14 26 C.ノバラック カーリン 22.785

15 22 M.ナニーニ イェンツァー・モータースポーツ 23.256

16 12 O.カルドウェル トライデント 23.443

17 19 L.ドゥナー MPモータースポーツ 26.133

18 23 R.スタネ チャロウズ・レーシング・システム 29.076

19 27 D.シューマッハー カーリン 30.841

20 18 B.ビシュカル MPモータースポーツ 30.930

21 20 C.ウィリアムズ イェンツァー・モータースポーツ 32.210

22 21 F.マルベスティティ イェンツァー・モータースポーツ 34.316

23 25 M.ベロフ チャロウズ・レーシング・システム 34.803

24 31 S.フローシュ カンポス・レーシング 35.284

25 28 C.ダス カーリン 37.734

26 30 A.デレッダ カンポス・レーシング 55.484

— 3 L.サージェント プレマ・レーシング DNF

— 10 L.ゼンデリ トライデント DNF

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