「ステージ0」生存率94%…“早期発見”が重要な「大腸がん」医師が解説

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住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。8月27日(木)放送の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ健康サポート」のコーナーのゲストは、国立がん研究センター中央病院・斎藤豊先生。この日のテーマ「大腸がん」について伺いました。ここでは、番組後半の内容を紹介します。

(左から)住吉美紀、斎藤豊先生

◆ステージ別に見た「5年生存率」は?
住吉:番組の前半で、大腸がんは早期発見すると完治しやすいので、早期に発見することがとっても大事だという話を伺いました。がんになってしまって、しかも発見が遅れると仕事や生活にも影響がでますよね?

斎藤:そうですね。ステージ別に見た「5年生存率」は、「ステージ0」が94%(粘膜にとどまり、内視鏡で治るがん)。「ステージ4」では18.8%になります(がんが深く浸潤し、リンパ節や肺・肝臓に転移している状態)。この生存率を見るだけでも、やはり早期発見・早期治療が重要だということがわかると思います。

もちろん、内視鏡で治せるのが一番です。今までと、まったく変わらない生活ができます。一方で、がんが進行し、粘膜下層に浸潤したり、筋層にまで浸潤しても、リンパ節転移や肺・肝臓など臓器への転移がなければ外科手術でしっかりと治ります。

住吉:コロナの影響で、がん検診なども影響を受けていますよね?

斎藤:はい。都内の内視鏡クリニックの先生方に聞いても、やはり内視鏡を受ける方が減っているようです。がんセンターでも新規患者さんへの内視鏡紹介が若干減っていますので、早期発見の遅れが非常に危惧されます。

◆「内視鏡検査」「規則正しい食生活」が大事

住吉:番組ではリスナーのみなさんから「あなたの健康の秘密・秘訣」を募集しました。

■45歳 専業主婦
乳酸菌豊富なキムチやヨーグルトなど脂肪少なめのタンパク質を毎日摂取しています。

斎藤:非常にいいことだと思います。最近は、何かと腸内細菌が話題になっていると思いますが、大腸がんの方と、そうでない方では、やはり腸内細菌の種類が違うということがわかっています。腸内細菌の変化が大腸がんに関連するのか、あるいは大腸がんになると腸内細菌が変わってくるのかは今後の研究課題ですが、善玉菌をしっかり取ることは腸内環境にとっては良いのではないかなと思います。

住吉:最後に、先生ご自身が健康のために気をつけていることはありますか?

斎藤:大腸がんに関することですと、やはり内視鏡検査を1回は受けることが一番です。それが9割で、残り1割は規則正しい食生活と適度な運動だと思います。内視鏡は1回受けると大体その方が大腸がんになりやすいかどうかのリスクがわかりますので、実は、毎年受ける必要はありません。

何もポリープが無ければ3〜5年間は、便潜血検査で十分ですので安心できます。多発する前がん病変や早期がんを治療した場合には1年後に確認し、その後は前がん病変の数などに応じて検査間隔を延ばすことが可能です。

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時 :毎週月~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/bo/
特設サイト:https://www.kakeinavi.jp/blue-ocean/