【ミャンマー】ヤンゴン証取、上場準備市場を創設へ[経済]

©株式会社NNA

オンラインで行われた「YSXエキスポ2020」で意見を交わし合うミャンマーの企業関係者ら=12日、ヤンゴン(YSXフェイスブックから)

ミャンマーのマウン・マウン・ウィン副計画・財務・工業相は12日、ヤンゴン証券取引所(YSX)のオンラインイベントで、現在6社にとどまる上場企業を増やすための「上場準備市場」を近く開設する意向を明らかにした。また、国内で事業を展開する外資系企業がYSXに上場できる仕組みづくりを将来的に整える方針も示した。

計画・財務・工業省のマウン・マウン・ウィン副相は、今年で4回目となる「YSXエキスポ2020」の冒頭で行ったあいさつで、現在のメインボードのほかに、上場する要件には達していない国内企業がYSXで株式の売買を行いながら上場を目指すための『上場準備市場(Pre-Listing board)』の設立に取り組んでいる」と説明した。YSX関係者によると、同市場の構想は既に計画・財務・工業省で内容が同意されており、具体的な推進に向け大統領府の承認を待っている段階という。

YSXの上場会社は現在6社。今年3月からは外国人投資家にも株式売買が認められたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響も重なり、株価指数「MYANPIX」は上向いていない。市場活性化には、上場企業の数を増やすことが必須だ。

YSXのイン・ゾー・ミョー社長も上場準備市場設立の必要性に触れ、「ベトナムで未上場株式を取り扱う公式店頭市場『UPCoM』、タイの2部市場『MAI』、日本の東京証券取引所による成長企業向け市場『マザーズ』のような市場をつくる」と述べた。同社長によると、ミャンマーにはYSXの上場要件は満たさないものの株式の譲渡が行える「パブリックカンパニー」と呼ばれる法人格の企業が約260社ある。

マウン・マウン・ウィン副相はまた、将来的にミャンマーで投資企業管理局(DICA)に登記して事業展開する外資系企業もYSXに上場できる仕組みをつくる考えを表明した。現在、ミャンマーでは会社法で外国人の株主による出資が35%を超える外資系企業の上場が制度上、認められていない。

YSXエキスポは、YSXに出資する大和総研や日本取引所グループ(JPX)などがスポンサーとなり、国内投資家の関心を高めるため、毎年開催されている。今年は新型コロナの影響で、初めてオンラインで実施。上場企業やミャンマー商工会議所連合会(UMFCCI)の幹部らが出演し、パネルディスカッションなどを行った。