Moto3:3位表彰台の鈴木竜生「厳しいレースでしたがいい結果でうれしい」/MotoGP第7戦サンマリノGP

 9月13日、ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた2020年MotoGP第7戦サンマリノGPのMoto3クラス決勝で鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は3位表彰台を獲得した。

 3番手から好スタートを決めた鈴木は2コーナーでトップに浮上する。その後ガブリエル・ロドリゴ(Kommerling Gresini Moto3)がポジションを上げてトップに立ちオープニングラップを終える。

 鈴木はトップのロドリゴの後ろにぴったりつけて、3周目の1コーナーでトップを奪い返す。しかし、ロドリゴもポジションを譲らずに4周目に再びトップに立った。

 それ以降は鈴木とロドリゴがトップを入れ替えつつ、ふたりがレースを引っ張り進めていく。しかし7周目にロドリゴ、ダリン・ビンダー(CIP Green Power)、トニー・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)がトップ3に。8周目にはLeopard Racingのジャウマ・マシアとデニス・フォッジアもトップ集団に入り鈴木と4番手争いを演じる。

 11周目には2コーナーで2番手を走行していたビンダーとアルボニーノに接触があり鈴木が3番手までポジションを戻すが、レース折り返しとなる13周目は鈴木が5番手。しかし、鈴木はトップ争いから遅れをとることなく首位を狙える位置を守って走る。

鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)/2020MotoGP第7戦サンマリノGP

 15周目には2番手を走っていたビンダーが6コーナーで転倒し戦線離脱。翌周、鈴木はリズムが崩れたトップ集団をオーバーテイクしてトップに立った。

 ロドリゴ、マシアが17周目に再び鈴木を交わすが、鈴木も負けじと抜き返しながらレースを進めていく。鈴木はその翌周に5番手にポジションを落とすがペースを落とすことなく周回する。

 残り3周、ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)とマシアの後方を走っていた鈴木は3番手に上げると、ラスト2ラップで2番手に浮上。

 ラストラップは8コーナーで、マクフィー、小椋藍(Honda Team Asia)鈴木の順になり、鈴木は優勝を狙ったが3位表彰台を守る形となった。鈴木は第3戦アンダルシアGPの優勝に続き2度目の表彰台獲得となった。

■鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse) 決勝:3位
「チームのホームレースで表彰台を獲得できてとてもうれしいです。今回は非常に厳しいレースでした。たくさんのライダーが全力でプッシュしていて、ひじが当たったりもしました」

「そういうレースでしたが、いい結果でフィニッシュできてとてもうれしいです。ブルノとオーストリアで行われた3連戦はとても苦戦しただけにうれしいです。来週末が楽しみです」

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