拉致被害者救出をUAゼンセン署名 長崎市街で県支部

署名活動を展開した参加者=長崎市浜町

 産業別労組UAゼンセン県支部(長岡英樹支部長)は12日、北朝鮮による日本人拉致被害者の救出を求める署名活動を長崎市中心部で実施した。
 鳥取県の拉致被害者、松本京子さんが失踪当時、組合員だったことなどから、同労組は2002年から拉致問題の風化防止や世論喚起を目的に全国で活動を展開。県内では10年から署名を毎年実施している。今年7月には、年間で過去最多となる約83万筆の署名を拉致問題担当相の菅義偉官房長官に提出した。
 組合員ら約20人が同市浜町のアーケードなどで署名を呼び掛けた。拉致被害者の横田めぐみさんの父、滋さんが6月に亡くなったことなどを踏まえ、長岡支部長は「拉致被害者の家族の高齢化も進む中、活動をやめず、発信し続けることが大事」と話した。

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