新阿蘇大橋、橋桁つながる 来年3月開通に向け工事着々

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橋桁がつながった新阿蘇大橋。来年3月の開通を目指して残りの工事が進む=14日、南阿蘇村

 熊本地震で崩落し、架け替え工事が進んでいる新阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)の橋桁が14日、つながった。来年3月予定の完成に向けた大きな前進。国土交通省熊本復興事務所が、報道陣に現場を公開した。

 新阿蘇大橋は2017年8月に着工し、元の位置から黒川の約600メートル下流に建設中。旧阿蘇大橋が全長206メートルだったのに対し、新たな橋は本体が345メートル、国道57号現道と本体を結ぶアプローチ橋を含めると全長525メートルとなる。歩道も新たに整備された。

 この日、橋桁をつなげる最後のコンクリート打ち込み作業があり、村内5小学校の代表児童5人が参加。作業員と一緒にコンクリート内の空気を抜いた後、こてを使って平らにならした。

 久木野小6年の山中千織さんは「大きな橋も人の手で造られているのを実感して感動した」。南阿蘇西小6年の本田隆喜君は「一生の思い出。新しい橋に立ってあらためて自然豊かな阿蘇の良さが分かった」と話した。

 今後、橋桁内部にケーブルを通して橋全体の耐荷重を高め、防護柵や照明を設置。その後、防水処理と舗装工事を施す。

 同復興事務所工務第二課の藤川真一課長(46)は「工事は順調。阿蘇大橋の復旧は地元が待ち望んでおり、予定通りに供用開始することで阿蘇の観光振興を図る」と話した。(上杉勇太)