1,500人から選ばれた少年4人、リモート稽古経て『ビリー・エリオット』上演へ

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ミュージカル『ビリー・エリオット』のプレスコールが14日に東京・TBS赤坂ACTシアターで行われ、川口調、利田太一、中村海琉、渡部出日寿、益岡徹、橋本さとし、柚希礼音、安蘭けいが取材に応じた。

同作は、日本では『リトル・ダンサー』として知られる映画『BILLY ELLIOT』を2006年にイギリスでミュージカル化し、数々の賞を受賞した。映画で同作の監督を務めたスティーヴン・ダルドリーが演出を務め、エルトン・ジョンが音楽を担当した。イギリス北部の町の少年・ビリーは、炭鉱労働者の父に反対されながらも、バレエダンサーとしての才能を開花させていく。日本では2017年に初演を迎え、160万人動員のヒット作となった。

再演にあたり、1,500人から選ばれた4人の少年がビリー役として主演となり、3月から稽古を介していたが、緊急事態宣言により2カ月間中断。7月に初日を迎えるはずだった東京公演73公演が中止となり、今改めてプレビュー公演を行なっている。

ビリー役の川口は「本番が迎えられたことが嬉しいです。もしかしたら公演ができないと言われたときは、どんな状況になってもいいから公演をして欲しいなという気持ちでした。客席は半分ですけど、お客さんが入って舞台ができることが嬉しいです」と喜びを表す。1,500人から選ばれたときの心境については「まさか自分が1,500人からの4人に入るなんて思ってもいなかったので、選ばれた時はびっくりしました。でも選ばれてから日にちが経つにつれて、『僕は選ばれしものなんだな』って感じがしました。自分に自信が持てました」と会場の笑いを誘った。

演出も含め、海外スタッフとオンラインでつながったリモート稽古が行われたが、利田は「リモートではほとんど演技の稽古で、最初にセリフを覚えるのが大変だったけど、いざ舞台でやってみると、やったセリフがどんどん頭の中に入ってきてる。リモートがあったおかげで、セリフがすらすら言えるようになりました」と振り返る。

中村は「家にある小道具で稽古をしたんですけど、似た家具を探すのに一苦労で。稽古場に来てやると、家にあったやつとは全然違うから、最初は理想通りにできなかった。でも今は慣れてしっかりできるようになりました」と苦労を明かす。渡部も「部屋でやっていたので、稽古場で広い空間になった時に声が行き渡らなくて、直すのが大変でした。今はだいぶ大きい声ができるようになりました」と、リモートならではのエピソードを披露した。

一方の大人キャストについて、初演からの続投となった益岡は「前回初めてミュージカルに参加したんですけど、今年再演して出させてもらうことで非常にうれしかったです」と喜び、「これから11月まで宝物のような時間をこの舞台で立って過ごせることが、かけがえのない、忘れられない時間になるだろうなと思っています」と語る。柚希は「自分自身も3年間で変わったところもあり、何か変えたいと思ってるところはなく、より深くより丁寧にウィルキンソン先生を追求していきたいと思います」と意気込んだ。

オーディションで新たに参加することになった橋本は「こうしてプレスコールをさせていただくこと自体、本当に奇跡のような気持ちです」と感謝。「初演の時に客席でこの作品を見せていただきまして、全てのシーンが名シーンで、何回号泣したかなってくらい泣きました。その時はまさかジブ出るとは思わないでこれは最高の作品やな! って思ってたんですけど、こうしてこんな自分が感じれた作品に参加できたこと、本当に夢のよう」と魅力を表す。安蘭も「私も初演を見た時に本当に感動して、もし自分にチャンスがあるながら再演で出演させてもらえないかなと思っていたんですけど、その夢がビリーのように叶いまして、こうして舞台に立っております」と語った。

プレスコールでは「The Stars Look Down(星は見ている)」(中村海琉、橋本さとし、中井智彦)、「Shine(シャイン)」(中村海琉、安蘭けい、森田恵)、「Expressing Yourself(自己表現)」(利田太一、佐野航太郎)、「Angry Dance(怒りのダンス)」(川口調、益岡徹、菊田歩夢)、「Solidarity(一致団結)」(渡部出日寿、柚希礼音、中河内雅貴、大貫勇輔、小林桜)の5曲を披露。東京公演はTBS赤坂ACTシアターにて16日〜10月17日、大阪公演は梅田芸術劇場 メインホールにて10月3-日〜11月14日。