SUZUKID 半自動溶接機「Buddy」で可変式バイクスタンドを作ってみた

SUZUKID 半自動溶接機「Buddy」で可変式バイクスタンドを作ってみた

完成写真

レシピの概要

かかった費用

4000円

所用時間

半日

材料

角型金属パイプ(1本)
平ステー(2本)
アングル(1本)
蝶ボルト(M8)(2本)
ナット(M8)(2個)
ラバーマット15mm厚(2個)
ボルト(四角頭)(2本)

工具

SUZUKID・100Vノンガス半自動溶接機『Buddy』
SUZUKID・高機能液晶式自動遮光溶接面『JM-200FF JIDOUMEN-FF』
半自動溶接用スターターキット(マグホールド、溶接用ワイヤ等含む)
ハタヤコードリール3.5sq
タップダイス
ディスクグラインダー
SUZUKIDスパブロック

作り方

STEP1

新しい作業小屋で、溶接機Buddyと溶接面JIDOUMEN-FFを眺めながら・・・色々な構想を巡らせ、あまり複雑ではない構造の品から作ってみることにしました。

STEP2

U字に曲げた平ステーと角型の金属パイプの余り物を用意しました。

STEP3

希望の長さに角パイプをグラインダーでカットしていきます。高速切断機が無くてもこの程度ならグラインダーで難なくカットできます。

STEP4

素材はガルバリウムの角パイプのようなので、表面は錆なさそうだけど、最終的に塗装します。

STEP5

これをH型に並べ、真ん中の2本は少し隙間を空けて並べます。(写真の状態よりももう少し隙間をあけました。5mmくらい)

STEP6

さっそくBuddyで溶接開始!調節ツマミは電圧6~8、電流6~7くらいが丁度良いと感じました。溶接の段階によって前後します。

STEP7

スターターセットに付属のマグプレートを使うと、磁石で90度に鋼材を固定できるので便利。スパッタは沢山飛びますが・・・

STEP8

金ブラシで擦れば綺麗になります。まだ不慣れなので溶け込みが甘いようですが、一応くっついてるので回数を重ねて慣れていこうと思います。

STEP9

そこで、スパッタ付着防止剤のSUZUKIDスパブロックも買ってみました。

STEP10

溶接前の材にスパブロックを吹きかけ、すぐに溶接可能だそうで、やってみました。スパークしにくいということもなく、かけてない時と特に変わらず溶接できました。

STEP11

スパッタがこびりつきにくくなったと思います。溶接機のノズル先端に塗っても良いらしいですが、塗るならクリームのほうが向いてそうなので、後でクリームタイプも試してみようと思います。

STEP12

角パイプをH型に接続できました。溶接部が出過ぎたところはグラインダーで削って整えています。

STEP13

隙間を空けて溶接した部分の長いほうのパイプを真ん中で切断します。

STEP14

2つに割れました。この方法にすることで、ずれること無く線対象に2つのパーツを造り出すことができました。

STEP15

そのパーツに、U字にしたステーを乗せます。だんだん作品のイメージが整ってきました。

STEP16

溶接面をかぶっているとツマミの指し位置が見えにくかったので、ホワイトマーカーでマーキングしてみました。これで面をかぶったままでもツマミが今どの位置を指しているのか一目瞭然!(遮光OFF時でもサングラス程度には暗いので)

STEP17

続いて、U字にしたステーの根元にボルトを溶接してくっつけたいので、穴をあけて一旦ボルトを入れてナットを締めます。

STEP18

そのままナットまわりをぐるりと1周溶接していきます。こういうことができるのが溶接の醍醐味だと思います!こんな時も、両手が使える自動遮光の溶接面JIDOUMEN-FFはとても便利。作業がスピーディーに進んで無駄がありません。

STEP19

溶接のスパッタが入ったのか、ステーの穴が干渉したのか、溶接後のボルトの入りがしぶくなったのでタップダイスでネジ山を切り直しておきました。

STEP20

ナットが固定できたら、U字ステーを角パイプのパーツに乗せて溶接します。だんだんL字部分の溶接にも慣れてきました。

STEP21

2つの立体的なパーツができました。それに20cmほどのアングルを追加します。

STEP22

先ほど溶接したナットを利用して、蝶ボルトで2つのパーツを繋ぐようにします。

STEP23

ここでBMXが登場!車輪にあてがってみると、ちょっとタイヤが干渉するので、

STEP24

アングルの上部を切断してタイヤが入りやすいようにしました。

STEP25

建設用?の四角い頭のボルトがあったので、これを利用してU字の最長部に穴をあけて厚手のラバーを取り付けました。

STEP26

一通りできたので、パーツの足部分をファイヤーレッドの塗料で塗装します。

STEP27

さらに、ナナメに切り込みを入れた厚紙をマスキング代わりにして、ブラックで塗装します。

STEP28

こんなかんじになりました。黒と赤のコントラストが良いかんじ?

STEP29

すべてのパーツを組み上げるとこうなりました。蝶ボルト部分のナットは溶接されてるので、片手でボルトが回せます。

STEP30

蝶ボルトを緩めると、パーツ同士の間隔を広げることができます。

STEP31

横から見るとこんなかんじで完成!!

STEP32

BMXの車輪にピッタリはまって固定することができました。メンテ時にも保管時にも使えます。前輪、後輪どちらでもOK。先端のラバーがしっかりタイヤをホールドしてくれて傷も付きにくいです。折り畳み自転車にも使えます。

STEP33

BMXはタイヤのハブ部分にペグと呼ばれる大きな棒状の足置きパイプがあるので、車体を停める際のステップが付けられず、保管時はどこかに立てかけたり倒しておかなくてはなりません。なのでこのスタンドが大活躍!

STEP34

カラーもBMXの車体に合わせて黒と赤ツートンにしてマッチしています。サイズや高さもハブに干渉せずに丁度良いです。

STEP35

そして可変式の見せ所・・・蝶ボルトを緩めて広げると、タイヤ幅12cmのモンキーバイクのスタンドとしても使えます!タイヤサイズに合わせて可変できる、便利なバイクスタンドができました!

レシピのコツ・ポイント

溶接中に角材の反対側(裏側)が引っ張られて材と材の隙間が開いてきてしまう現象が起こる(溶接あるある)ので、スポットで少しだけ裏表を溶接してから始めるか、材料すべてをしっかり固定して溶接すると失敗を防げると思います。2つのツマミでパワー(電圧・電流)が調節できるので、その都度ワイヤー先端を(長く出しすぎないように10mmくらい出た状態で)ニッパーなどで切りながらチェックすると安定した条件で調整することができました。

やってみた感想

溶接でいろいろな材料同士を固定できると、ボルトでは固定しにくい細かい部分も接続できるし頑丈にできるので、可変式のパーツなどのオリジナルアイテムを作るには半自動溶接機「Buddy」はまさに最高の相棒だと思います!本当に使いやすいです。移動用のストラップも付いているので今度は外でも試してみようと思います。

レシピを書いた人

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© ビギニング株式会社