S30フェアレディZがなけりゃ今の日産はない!? 超歴史的な一台だった

日産 初代フェアレディZ(S30) 240Z

日本もやるじゃないか! 格安なのに当時ポルシェと互角の性能だった

超軽量なモノコックボディに加え、ストラット式サスペションを備えた本気の内容であった。

当時、フェアレディZに先行してジャガー タイプEやポルシェ 911といった世界のスポーツカーと互角に戦える内容であった。それらライバルと比べて超バーゲンプライスだったことから、日本のみならず北米市場で大ウケしたモデルだ。

ちなみに新車価格は84万円、当時の大卒初任給が4万円弱だったことからも、高嶺の花であったのだ。

日本仕様は2LのL型6気筒エンジンを、北米向けには2.4Lと仕向け地によって排気量を変えていたのも成功した理由である。

10年にも及ぶモデルサイクル出会ったが、世界累計販売台数は55万台を記録し、うち国内は8万台であったことから、世界中に日産の名を轟かせた歴史的な一台なのだ。

3連メーターはZのこだわり

4/5速MTのほか、3速ATの設定も。現行フェアレディZや、その一個前のZ33にも3連メータがドーンと中央に鎮座しているが、それは初代モデルからの伝統。左からストップウオッチ付き時計、電流計&燃料計、水温計&油圧計と並ぶ。果たして新型フェアレディZにも採用されるのだろうか……。

【筆者:MOTA編集部 木村 剛大】

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