核兵器廃絶を訴える署名を集めている「高校生1万人署名活動実行委員会」は13日、長崎市内で第21期メンバーの結成集会を開いた。新型コロナウイルス感染拡大で活動が制限される中、県内活動を盛り上げようと、離島地域での活動や小中学生を対象にした講演会の実施などを今期の目標に決めた。
集会には県南地区の高校生ら17人が参加。自己紹介や決意表明、20期の活動を振り返る報告もあった。7月から署名活動を始めた県立長崎北陽台高1年の横木優葵乃(ゆきの)さん(15)は「戦争イコール原爆と考えてしまいがちだが、空襲や沖縄戦もある。(活動を通して)他の地域の戦争も知り、たくさんの人に平和への当事者意識を持ってもらえるようにリードしたい」と決意を語った。
署名活動は2001年に始まり、例年8月ごろに全国のメンバーが1年間で集めた署名を「高校生平和大使」がスイス・ジュネーブの国連欧州本部へ届けているが、今年はコロナウイルスの影響で断念。平和大使の派遣委員会は、感染収束をめどにしたジュネーブ行きを検討している。
8月末時点での累計署名数は205万3840筆。高校生平和大使は、10月9日に発表予定の今年のノーベル平和賞候補に挙がっている。
高校生1万人署名活動 21期実行委が結成集会 離島活動、小中学生向け講演会を計画
- Published
- 2020/09/14 23:43 (JST)
- Updated
- 2020/09/16 00:03 (JST)
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