延期の挙式、徐々に実施 石川の式場、10月以降持ち直し

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 石川県内の結婚式場で、新型コロナの影響を受け春から延期していた挙式を実施するカップルが増え始めた。開催件数は5、6月が前年の1割未満だったところ、10月以降は前年並みに持ち直している式場もある。コロナの再拡大とインフルエンザ流行の「ダブルパンチ」を警戒し、冬に予定した結婚式を前倒しで実施するカップルもおり、秋の落ち込み幅を抑えている。

 金沢市片町にあるアルカンシエル金沢では、結婚式の件数は7月から徐々に実施され、10月以降の予定では前年並みに持ち直している。

 披露宴を開く際にも工夫を凝らす。従来は招待者に集まってもらうよう促すケーキ入刀の場面で、密を避けるため各テーブルで見守ってもらったり、新郎新婦が各テーブルを回らずに、会話や写真撮影を希望する招待者に、新郎新婦の席まで行ってもらったりする。

 辻家庭園(金沢市)では8月以降、挙式件数は前年の7割まで回復した。前倒しで秋に行うケースもあり、齊藤大樹ゼネラルマネージャーは「感染が落ち着いている時に実施する方がいいと考えるのだろう」と話す。

 辻家庭園やアマンダンヴィラ(かほく市)を運営するノバレーゼ(東京)は、各施設のワイファイ環境を整備し、オンラインで結婚式当日の様子を動画配信するサービスを提案する。視聴者用の婚礼料理(1人1万円)の宅配も行う。齊藤ゼネラルマネージャーによると、結婚式を検討するカップルの多くが関心を寄せているという。

 別の金沢市内のブライダル関係者は「人生設計に関わることであり、新郎新婦としては早く式を挙げたい心理が働いている」と指摘した。