平戸市「切支丹ものがたり」第3弾 中江ノ島を漫画で紹介

「まんが平戸切支丹ものがたり 中江ノ島~祈り~」の表紙

 平戸市は、世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、中江ノ島を題材にした「まんが平戸切支丹ものがたり 中江ノ島~祈り~」(A4判、カラー8ページ)を発行する。1万部作製し、18日から春日集落(春日町)の案内所「かたりな」で無料配布する予定。
 市内の世界遺産の構成資産を題材にしたシリーズの第3弾。世界遺産の構成資産である春日集落を担当する地域おこし協力隊員、田中能孝さん(43)が企画。東京のデザイン専門学校を卒業した同市崎方町の衣料品店主、米倉裕治さん(50)が前2作に続き、執筆を担当した。
 中江ノ島は、明治時代になって信仰が解禁された後も禁教期の信仰形態を続けた「かくれキリシタン」の聖地。岩の裂け目から染み出す「聖水」を採取する「お水取り」が行われ、「聖水」は信者の儀式などに使われている。
 漫画では、同集落の寺田一男さん(70)が、子どもの頃に聞いた島での儀式の様子などが描かれている。
 問い合わせは市文化交流課(電0950.22.9143)。

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