海南自由貿易港が中国の開放のベンチマークを設定

中国南部海南省のボアオ・レチェン国際医療ツーリズム・パイロットゾーンの航空写真

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【海口(中国)2020年9月14日新華社=共同通信JBN】中国当局が3カ月前に海南自由貿易港の計画を発表して以来、同港の建設速度が上がっており、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)パンデミックの中にあって中国の開放へのコミットメントを実証している。

海南は、支援型政策パッケージにより外国からの投資と企業にとって人気のある目的地になりつつある。

自由貿易港はこれまでに計94の主要プロジェクトを立ち上げ、その中には観光、近代的サービス、先端技術産業などの20の外国資金によるプロジェクトも含まれている。

Hainan International Economic Development Bureau(海南国際経済開発局)のHan Shengjianディレクターは「こうしたプロジェクトの着手によって、自由貿易港だけでなく、世界の投資家にとっても新たな成長がもたらされるだろう」と語った。

海南のリゾート都市、三亜市の免税店で3日間にわたって行われた販売促進イベント最終日の9月3日、Chu Yadongさんは店内をあちこちと歩き回って親族のためにスキンケア製品と化粧品を購入した。

海南は7月1日以降、年間免税購入枠を1人当たり3万元(約4389米ドル)から10万元に引き上げた。

公式データによると、海南の4つのオフショア免税店の売上高は、7月1日から8月18日までの期間に50億元を上回って1日平均で1億元超となり、前年比250%の増加となった。

中国の国際医療ツーリズム関連ビジネスとサービス開発を探求するプラットフォームである Boao Lecheng pilot zone of international medical tourism(ボアオ・レチェン国際医療ツーリズム・パイロットゾーン)は8月2日、特殊なタイプの医薬品保険を発表した。

この保険は、35種の一般的がん向けの世界中の70種の抗がん剤を対象としており、それには中国本土市場でまだ販売が承認されていない49種も含まれている。海南の住民の年間保険掛け金は1人当たりわずか29元で、100万元までの医薬品代が保険で賄われる。

パイロットゾーン当局の幹部、Yan Lukai氏は自由貿易港建設の新機軸として、保険により海南住民は保険配当金の共有が可能になると述べた。

中国共産党海南省委員会のLiu Cigui書記は「海南は人間優先の自由貿易港を建設しつつあり、それは海南の人々に強い幸福感をもたらすだけでなく、全国の人々をはじめ、世界中の企業や熟練労働者と開発機会を共有することにもなる」と述べた。

ソース:Hainan International Economic Development Bureau

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写真説明:中国南部海南省のボアオ・レチェン国際医療ツーリズム・パイロットゾーンの航空写真(2020年4月3日撮影)