尾上菊之助がドラマ初主演! アフター5にタンゴを踊る斬新すぎる刑事が登場

テレビ朝日系では、10月1日にドラマスペシャル「刑事アフター5」(午後8:00)を放送。9時~5時勤務、残業ゼロという、これまでの犯人逮捕のためなら時間も問わず捜査を続けるという刑事像とは全く違う勤務体系で事件を解決していく刑事ドラマで、尾上菊之助がドラマ初主演を務める。

菊之助演じる広橋航は、これまで犯人逮捕のために人生を捧げ、家族や自分の時間も顧みず捜査に突き進み、さらに犯人の気配を捉える姿が獲物を狙うハシビロコウに似ていることから、“捜一のハシビロコウ”と呼ばれるほど、刑事一筋でまい進してきた男だ。しかし、働き方改革により、これまでの刑事生活を一変せざるを得なくなり、広橋は労務管理コンサルタントの女性の監視下で戸惑い、抵抗しながらも、やがて新しい働き方、価値観を受け入れていく。強制的にアフター5の時間を持つこととなり、アルゼンチンタンゴを始め、これまで経験してこなかったさまざまな初体験をしていくことで、徐々に変化していく広橋の姿も見どころとなっている。

菊之助はオファー時のことを「2時間の刑事ドラマというと、スリルとサスペンスを感じるシリアスな作品を想像していたんですけれども、今回いただいた脚本を拝見した際に、『あれ? これはシリアスではなくてコメディーなのか?』と思いました。もちろん謎解きや推理の部分はあるんですけれども、かなりコメディーの要素も含まれていたので。さらに、働き方改革が鍵となるストーリーとなっていますし、非常に斬新な脚本で引き込まれました」と回想。

また、本作が初の刑事役だということで、「警察は治安を守る方たちなので、『働き方改革なんて言ってられないですよね?』」と警察に聞き込みを行ったところ、「意外にも『いや、そうじゃないんです。警察の中でも働き方改革には厳しくやっていて、それはリアルな話なんですよ』とおっしゃっていて。それを聞いて、この作品は架空の話だけではなくて、実際に起きている話なんだと理解しました」と、リアリティーを実感したことを明かした。

アルゼンチンタンゴのシーンについて、菊之助は「かなり面白いと思いますよ(笑)。アルゼンチンタンゴは、体の軸という意味ではきっと日本舞踊と一緒なんだと思うんですけど、ポジションが全然違いますし、もちろん間の取り方も違います。自分はぜんぜん踊れませんでしたし、タンゴの先生も教えるのにすごい苦労されたと思います…」と、これまで日本の伝統芸能である歌舞伎一筋でやってきた尾上にとって、全く畑の違うジャンルへの挑戦を振り返った。

そして、「この作品はサスペンスの謎解き要素もあり、刑事ドラマのしっかりした部分も楽しめながら、コメディーの要素も入っていますので、老若男女問わず家族そろって肩の力抜いて見ていただけるドラマになっていると思います。ぜひ家族そろって見て笑っていただければと思います」とメッセージを寄せている。

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