応用脳科学コンソーシアム・旭化成・NTTデータなど、産学連携による脳科学とAIの融合研究を開始

世界中でAIの研究や事業応用が急速に進む中、今後、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の流れにのり、AIがビジネスに与えるインパクトはさらに大きくなると予想されています。このような中、人間の脳の仕組みや機能をAIに応用する脳科学とAIの融合研究は、今後、一つの大きな分野となりうる可能性を秘めています。しかし、日本の脳科学研究において若手の優秀な研究者は多数存在するが、そういった脳科学の研究者の持つ知見や研究成果をビジネスへ応用することを推進する場は不足しているのが現状である。一般社団法人応用脳科学コンソーシアムと旭化成株式会社、アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社、株式会社NTTデータ、株式会社NTTデータ経営研究所、DIC株式会社は、国立研究開発法人情報通信研究機構 脳情報通信融合研究センターなどの研究機関や大学と連携し、新たに産学連携による脳科学とAIの融合による脳融合型AIの研究開発を開始する。同研究の活動内容として、まず応用脳科学コンソーシアム内に新たに脳モデル開発ユニットを設置する。同ユニットでは、五感入力(刺激情報)を中心にした身体内外の環境変化に対する脳反応を脳情報データベースとして蓄積・解析し、脳モデルの構築を目指す。さらにそのモデルをベースとしたAIの研究開発に取り組む。さらに、応用脳科学R&D;研究会による研究活動、応用脳科学アカデミー&ワークショップによる脳科学やAIに関する学習機会の提供、応用脳科学ネットワークによる脳科学やAIを含め人間研究に関する情報をメールマガジンやSNSで提供するなど、脳科学の産業応用に関する普及啓発、脳科学とAIの知見を有する人材の育成を行う。複数の企業と研究機関が協力して共同で研究開発を行うことで、不足しがちな人的資源、情報資源等を効率的に配分し、研究開発を加速するとともに、脳科学とAIの融合に関する知見を産業に応用できる人材の育成を図る。

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