シュナイダーエレクトリックとレノボが協業、環境問わずにエッジコンピューティングの設置を可能にするソリューションを発表

IoT機器の普及や工場などの省人化に伴うオートメーション機器の導入が進む中、生成された大量のデータを素早くセキュアに処理するため、データの生成場所に近いところでデータ処理をするエッジコンピューティングの導入が進んでいる。しかし、新たにエッジコンピューティング向けの機器を設置するための場所の確保や環境の整備がネックとなり、導入に踏み切れない場合も少なくない。また、IoTデバイスセンサーが生成するデータ増による通信料の爆発的増加や、レイテンシーの最小化など新たな課題も生まれている。シュナイダーエレクトリックとレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社は、データセンターやサーバールームに頼らないエッジコンピューティングインフラの設置を可能とするソリューションの提供を発表した。同ソリューションは、レノボのIoT・エッジコンピューティング向けラック・サーバー「Lenovo ThinkSystem SE350」およびシュナイダーエレクトリックのAPC NetShelter WX 6U薄型壁取り付けエンクロージャ、APC Smart-UPSリチウムイオンで構成されている。Lenovo ThinkSystem SE350は、需要が高まるIoT・エッジコンピューティング向けにサーバー・グレードを保ちつつ、多様な環境での設置を想定して設計されている。また、通常の1Uラック・サーバーの半分の大きさに収めることで、店舗などの限られた空間での設置や壁掛け設置も可能だ。コンパクトかつ軽量でありながら長寿命のバッテリーが特徴のAPC Smart-UPSリチウムイオンと合わせて設置することで、高可用性を維持する。加えて、独自の薄型設計による省スペースが特徴のAPC NetShelter WX 6U薄型壁取り付けエンクロージャ内にLenovo ThinkSystem SE350とAPC Smart-UPSリチウムイオンを収納することで、物理セキュリティと機器の設置場所の安定性を確保するという。既にIT専用スペースのないオフィス内や店舗、倉庫等の環境での使用を想定した動作検証は済んでおり、リファレンスアーキテクチャも提供されるため、迅速なエッジコンピューティングの導入が可能となる。

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