ブラジル大統領が新社会保障制度の導入撤回、財源手当てできず

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[ブラジリア 15日 ロイター] - ブラジルのボルソナロ大統領は15日、自身が2022年の再選を目指して打ち出した新社会保障制度「レンダ・ブラジル」の導入計画の撤回を表明した。財政再建を進めるゲジス経財相との間で、財源について合意できなかったため。左派のルラ元大統領が導入した低所得者向け現金給付プログラム「ボルサ・ファミリア」を維持していくという。

ボルソナロ氏は自らのSNSに投稿した動画で「2022年までの私の政権内でレンダ・ブラジルの話はできなくなった。われわれはボルサ・ファミリアを継続する。以上だ」と述べた。

レンダ・ブラジルは、ボルサ・ファミリアを改変した上で、他のさまざまな福祉政策と合体させて実施する方針だった。ただ特にゲジス氏が率いる経済チームのメンバーが、年金や障害者手当ての2年間凍結する意向を示すと、財源を巡る議論が紛糾。ゲジス氏が、高齢者や社会的弱者を支える予算を削ってレンダ・ブラジルの財源捻出を求めたことはないなどと弁解する事態になった。