自民党の菅義偉氏(衆院神奈川2区)の出身地・秋田県湯沢市では、新総裁誕生にあやかったかりんとうに注文が殺到している。商品名は同氏の政治家人生を踏まえた「たたき揚げ」だ。
手掛けるのは同市の「稲庭うどん販売」。11年前からうどん製造の傍ら、水に溶いた小麦粉をたたいて延ばし、油でからっと揚げ、黒糖をまぶした一品を販売してきた。
同社代表の東海林洋樹さん(51)は「菅さんは後ろ盾がない中、田舎町から成り上がった。かりんとうも最初は売れずに苦労した」。商品名を「たたき揚げ」と改名し、発売日を首相指名の16日に設定。総裁選圧勝の追い風を受け、既に約3千袋を受注した。
スーパーや飲食店にうどんを卸す同社は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で売り上げが一時8割減に。東海林さんは「従業員を休ませていたが今はフル稼働。スガノミクスさまさまです」と喜ぶ。1袋300円。購入は同社ホームページから。