大ヒット上映中の映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』のオンラインティーチインイベントに藤井道人監督、醍醐虎汰朗登場で裏話盛りだくさん

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映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』のメガホンをとった藤井道人監督と本作で不良少年の笹川マコトを演じた醍醐虎汰朗が、9月15日開催されたオンラインイベントに登場した。

9月4日に公開した『宇宙でいちばんあかるい屋根』は、作家・野中ともその大人気小説「宇宙でいちばんあかるい屋根」(光文社文庫刊)待望の映画化となる。

メガホンをとったのは、第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『新聞記者』の藤井道人監督だ。
そして主人公、14歳の少女・大石つばめを演じるのは、本作が映画初主演となる清原果耶。
つばめの前に現れた老婆・星ばあ役には、桃井かおりが演じる。つばめが恋するお隣の大学生役に伊藤健太郎、つばめの父役には吉岡秀隆、つばめの義母役には坂井真紀をはじめ、水野美紀、山中 崇、醍醐虎汰朗など注目のキャストが脇を固めている。

本作は、清原果耶演じるつばめと桃井かおり演じる星ばあとの不思議な出会いを描いた懐かしくて愛おしい、大切な心を探す奇跡と愛の物語。

オンラインイベントにはオンラインでつながった老若男女100名の参加者とともに、藤井道人監督と醍醐虎汰朗にさまざまな質問が投げかけられ、2人の口から撮影裏話や秘話が飛び出した。

醍醐虎汰朗:オーディションで勝ち取った笹川マコト役

オーディションで醍醐虎汰朗の印象
藤井監督「(醍醐くんがオーディションの時に)“取りにきました、よろしくお願いします。”と言っていて、“生意気そうなガキががいるなと」
醍醐「藤井さんに言われてそんなことを言っていたんだと思いましたけど、この映画に出られたことを考えると言ってよかったなと思います」

MC「笹川マコトを演じるにあたって苦労したこと、心掛けたことはありますか?」
醍醐「中学生の設定だったので、あんまりハキハキしゃべらない感じというか、藤井さんといろいろ話し合いをして、リアルなものを僕も演りたいし、きっと藤井さんも求めくれていたと思うので、とことん本当のリアルだったらこういう間だよなというものを考えながら創っていったような気がします」
藤井監督「マコトは14歳の俺だから、14歳の時って女の子とあんまり話せないじゃんって、それくらいのディレクションで、醍醐くんがそうっすよねみたいな感じで、演ってみていいですかと醍醐くんが芝居が大好きで、いっぱいアイデアを出し合いながら、もう1回演ってみよう、もう1回演ってみようといっぱい繰り返したのを覚えています」

MC「(醍醐虎汰朗演じる」マコトは藤井監督ご自身を投影されているようですが、役柄の衣裳や話し方など、こだわったところはありますか?」
藤井監督「10代の時にオレンジの服を着ていたな思い出があって、醍醐くんの衣裳合わせの時には、自分の中学の時の人様にはお見せできないような写真を持っていきましたね。醍醐くんもある種中学生時代の話をして、2人であるあるを見つけ合ったという感じでしたね」
醍醐「時代が違っていたので、洋服の流行りは違ったんですけど、僕が衣裳合わせに行った時に用意されていた衣裳を着てみて、きっとこういう感じのキャラクターなんだろうなというのが、わかりやすい感じで演りやすかったですし、着るのが楽しみでした!(撮影から1年経ちましたけど)今でもあの青い洋服を見ると懐かしーってなります」

MC「スケボーの経験はあったんですか?」
醍醐「ありました。高校生の時に1年間くらいパークに通ってちょっとやっていました」

MC「暑い時期の撮影で外のシーンも多かったと思いますが、いかがでしたか?」
醍醐「暑かったですね、撮影当時。倒れちゃいそうなくらい。(清原)果耶ちゃんと一緒に、氷のうで冷やしながら。ずっと汗を拭いていた記憶があります」

MC「酷暑の中でのスケボーシーンだったと聞いています」
醍醐「しんどかった思い出みたいなものは、この作品の中ではなかったです。ずっと楽しいままで、遊びに行っていたら終わっちゃったという感覚でした。楽しかったです!」

MC「観た方の声で、ファミレスのシーンが印象的だったという声が上がっています」
藤井監督「覚えているのは、ワンテイク(カットせずに撮り続ける)でいくからねと。カメラがずっとトラックインしていくんですけど、まず自由に演ってご覧って。(醍醐くんが)ナプキンを取る芝居も、このタイミングで取ってくださいとかは一切言っていなくて、だから素敵なシーンになってます」
醍醐「緊張というより、自分が考えてきたプランを捨ててもいいくらいあの場の空気感を楽しんでいました。長回しで撮っていただける機会も多い訳ではないですし、あの瞬間っていうのはたまらない時間でした」
藤井監督「今、思い出たんですけど、その最後のシーン“なんでお前、俺のばあちゃんの知り合いなんだよ”ってところで、(清原)果耶ちゃんが今までと違う芝居をしてきたんですよ。窓の外を見て空を見てグッと感情が溢れて泣いちゃうという芝居を演ってきて、そこで醍醐くんがマコトとしてオロオロするという!いい芝居が撮れたなと、嬉しかったですね!」

オンラインでの参加者からの質問

「監督が以前撮った『新聞記者』などの作品と違ってヒリヒリした感じがまったくなかったんですけど、この映画の雰囲気を創る上で意識した点はありますか?」
藤井監督「原作があって野中さんの作り出した世界に、どう自分が生きてきたものをリンク・シンクロできるかを意識しました。昔、父さんによく美術館に連れて行ってもらった記憶があって、あの時自分が見た絵画の風景とかを自分がお世話になった人たちに照らし合わせて、自分の人生に這わせて“ド”ストレートに描く、奇をてらうというよりも自分が今世の中に伝えたいことはこういう作品なのかなというものを思いっきりやるという。なのでその中心には人間を描くというものがあると思っていて、ホラーでもサスペンスでも、ラブストリーでもこれが変わらずできたらいいなと思っております」

「お気に入りのシーンはどこですか?」
醍醐「雨降らしのシーンです。(伊藤)健太郎くんがバイクで倒れちゃうとこなんですけど。すごい量の雨を降らして道路をびちょびちょになるまで降らしてというシーンで、何度もその中を歩いたりして。日常ではあるんですけど、非日常感というか、あの空間がいいなと、お気に入りのシーンというか、お気に入りの作った時間でした」
藤井監督「雨降らしで、ずっと雨に打たれて(醍醐くんが)“楽しー”とやっていたのを思い出しました。かわいかったです。僕は、芝居としてファミレスのシーンは好きなシーンなんですけど、水族館のクラゲのシーンがなかったら、残らないものになっちゃったんじゃなかったのかなと思います。わがまま言って、プロデューサーを泣かせるくらいの勢いで困らせて連れて行ってもらったんです。結局何を表現するかであって、クラゲがただ泳いでいるだけじゃなくて、クラゲが自由に泳いでるのもまた水槽の中だという表現がちゃんとした表現で、その水槽自体が地球で丸いものが良くて、それが僕たちという表現の仕方なんですけど。そんなに(水槽が)伸びているところはないよとなった時に、たまたま制作部というロケ地を探してくれる人が山形県出身で、俺の地元にありますよと、プロデューサーたちは、言うな、そんなところまで行けるわけないだろってなったんですけど、行きました」
醍醐「僕も、実際にその水族館に行ったんですけど、あれは1回見に行ってほしいです!」

たくさんの質問が寄せられ、あっという間の約45分のオンラインティーチインイベントは終了した。

あらすじ

お隣の大学生・亨(伊藤健太郎)に恋する 14 歳の少女・つばめ(清原果耶)。優しく支えてくれる父 (吉岡秀隆) と、明るく包み込んでくれる育ての母 (坂井真紀)。もうすぐ 2 人の間に赤ちゃんが生まれるのだ。幸せそうな両親の姿はつばめの心をチクチクと刺していた。しかも、学校は元カレの笹川(醍醐虎汰朗)との悪い噂でもちきりで、なんだか居心地が悪い。つばめは書道教室の屋上でひとり過ごす時間が好きだった。ところがある夜、唯一の憩いの場に闖入者が―。 空を見上げたつばめの目に飛び込んできたのは、星空を舞う老婆の姿!?派手な装いの老婆・星ばあ(桃井かおり)はキックボードを乗り回しながら、「年くったら なんだってできるようになるんだ―」とはしゃいでいる。最初は自由気ままな星ばあが苦手だったのに、つばめはいつしか悩みを打ち明けるようになっていた。

映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』

大ヒット公開中

出演:清原果耶
伊藤健太郎 水野美紀 山中 崇 醍醐虎汰朗 坂井真紀 吉岡秀隆 桃井かおり
主題歌:清原果耶「今とあの頃の僕ら」(カラフルレコーズ/ビクター)
作詞・作曲・プロデュース:Cocco
脚本・監督:藤井道人
原作: 野中ともそ「宇宙でいちばんあかるい屋根」(光文社文庫刊)
配給: KADOKAWA
© 2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会