一議員として政権支えていきたいにネットの反応

 安倍晋三総理は16日、安倍内閣7年8か月を振り返り「さまざまな課題に国民の皆様とともにチャレンジすることができたのは誇りとするところで、心から感謝申し上げたい」と語った。

 また体調に関して「大変薬の効果もあり、順調に回復している。一議員として菅政権を支えていきたい」と総理は辞すが、議員活動は今後も続けていくことをアピール。

 安倍総理は日米安保の双務性を高める狙いで集団的自衛権の行使を一部容認するための憲法解釈変更とこれに基づく安保法制を成立させた。中国、北朝鮮をにらんだ実力部隊(自衛隊)の装備強化のため、防衛費を毎年、過去最高を更新し続けてきた。

 防衛を巡っては「相手国領域内で弾道ミサイルを阻止する能力を保有するべきか」(敵基地攻撃能力保有)を巡る議論や陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替策、辺野古基地問題など、憲法や安保に直面する課題があり、安倍総理の意志を継ぐためか、防衛大臣に安倍氏実弟で、防衛大臣政務官や党の平和安全法制推進本部幹事(安保法制推進)を務めてきた岸信夫衆院議員の就任が言われている。

 ネット上では「(安倍氏に)影の防衛大臣としての活躍を期待する」「体調を整えて、一議員としてご活躍されることを期待しています」「総理として、五年後ぐらいに戻ってくると思う」など安倍氏に期待や好意的な声がある。

一方、「議員ならできるんだ」「総理退任後は一自民党員として活躍してください」「病気のため適切な判断ができない可能性があると自覚している人が一議員として残るだけでもおかしい」と議員も辞すべきとの意見や「一議員となっても森友・加計学園、桜を見る会、河井克行被告問題が終わったわけではない」「もう身軽になったのですから、森友、加計、桜等丁寧に説明して下さい」など、総理にまつわる疑惑疑念への説明を求める書き込みも多い。(編集担当:森高龍二)

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