【MLB】ダルビッシュ、7回3失点粘投も単独トップ8勝目ならず「自分がとにかく良くなかった」

先発したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

7回9安打3失点「最後の2回は割といい球は投げられた」

■カブス 6-5 インディアンス(日本時間16日・シカゴ)

カブスのダルビッシュ有投手は15日(日本時間16日)、本拠地のインディアンス戦で先発した。7回で今季最多9安打を許したものの、3失点と粘りの投球。勝利投手の権利を手にしたが、救援投手が打たれてメジャートップの8勝目はならなかった。ダルビッシュは「自分がとにかく良くなかったので。相手の打線がどうとか、その判断ができないというか。あんまり相手のことはわからないですね。とにかく自分が全てだったので」と振り返った。

粘りの投球となった。1点を先取した直後の3回、無死二塁からデシールズのセーフティバントを三塁・ブライアントが一塁悪送球。同点に追いつかれ、続くリンドーアには逆転の左翼線適時二塁打を許した。「上手いところ打たれたところもあるし、なんとか出来たかなと思うけど、今日の自分ではあれが限界かなと」。リンドーアには5回にも中前適時打を献上した。

同点に追いついた6回は2死二塁でペレスを空振り三振に。7回は1死一、二塁のピンチを招いたが、後続を打ち取った。「試合中に直そうと頑張っていたんですけど、なかなかそれがうまくいかず。途中から『いいや』と思ってやっていたんですけど、最後の2回は割といい球は投げられたかなと思います」。7回100球(ストライク77球)を投げ、7奪三振1四球、9安打3失点。2点リードの9回にジェフレスが同点2ランを被弾して勝ち星は消滅したものの、9試合連続のクオリティスタート(6回以上、自責点3以下)を達成した。

今季は63イニングで12四球「四球を出すか出さないか、ある程度のコントロール下にある」

7回1死二塁でリンドーアに敬遠四球を与えたが、自ら出した四球はなかった。昨季後半戦から制球が安定し、今季は63イニングを投げて12四球と安定している。「9安打の中に3四球、4四球が入ってくると、もっと点になってくるから、そういう意味ではダメージコントロールが(できている)。自分が四球を出すか出さないか、ある程度のコントロール下にあるのはすごく大きいと思います」と話した。

メジャー6位(リーグ5位)の防御率2.00。シーズン79奪三振はメジャー4位タイ(リーグ2位タイ)となった。日本人初のサイ・ヤング賞の受賞の期待がかかっている。「先はとにかく見ずに、その時その時でしっかり調整をして、次の試合に向けて準備をしようと。いつ終わるかわからないですから、ちゃんと毎回調整するというだけだと思います」と言葉に力を込めた。(Full-Count編集部)

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