FIA、ハミルトンの抗議Tシャツ着用への調査を否定も、新たなガイドライン設定へ

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 メルセデスのルイス・ハミルトンが、2020年F1第9戦トスカーナGPの表彰台上で、警官による黒人女性殺害事件に抗議するメッセージが入ったTシャツを着用したことが、一部で問題視されている。FIAはこの件について調査を行う意向はないものの、ドライバーが何らかのメッセージを表示することについてのガイドラインを明確にする見込みだ。

 ムジェロ・サーキットで決勝前と表彰台上で、ハミルトンは『ブレオナ・テイラーを殺した警官たちを逮捕せよ』『彼女の名前を叫ぼう』と書かれた黒いTシャツを着用した。26歳の医療職に就く黒人女性テイラーさんは、今年3月、ケンタッキー州ルイビルのアパート自室で私服警官に誤って射殺された。

2020年F1第9戦トスカーナGP ルイス・ハミルトン(メルセデス)、ブレオナ・テイラーさんを殺害した警官への抗議の意向を示すTシャツを表彰台で着用

 この事件は多数の抗議活動につながっているが、ハミルトンの行為がFIA国際モータースポーツ競技規則に反するのではないかという見方も出ていた。しかし『Sky Sports』によると、FIAには正式な調査を行う予定はないということだ。

 しかしFIAは、レース前とレース後のイベントで着用可能なものと着用が許されないものなどについて明確にした新ガイドラインを、ドライバーたちに向けて発行する予定だという。

 ハミルトンは火曜日、人種差別と社会的不正と戦う人々を支援する意向を、インスタグラムのストーリーを通して改めて示した。

「僕はやめないし、手を緩めることもない。この環境を使って、自分が正しいと信じることに光を当てることを諦めるつもりはないことを知ってほしい」とハミルトンは書いている。

「僕を引き続きサポートして好意を示してくれている人たちにお礼を言いたい。本当に感謝している」

「これは、僕たち全員が団結し、人種のことだけでなくあらゆる層にある不正について世界に挑戦していくための旅路だ」

「僕たちは、子供たちや将来の世代のために、世界をより良い場所にするために役立つことができる」