ドラマ界で巻き起こる“歌舞伎ブーム”に便乗したい尾上菊之助

歌舞伎俳優の尾上菊之助が、10月1日放送のテレビ朝日系ドラマスペシャル「刑事アフター5」に主演することを、一部スポーツ紙が報じた。記事によると、同ドラマで菊之助が演じるのは、捜査一課の刑事・広橋航で、犯人逮捕が生きがいで、捜査のためなら不眠不休もいとわない熱血刑事。

しかし、警察が「働き方改革」を導入し、強制的に改革指令に従ううちにアフター5の世界を知り、アルゼンチンタンゴに目覚めるという展開。

菊之助は歌舞伎や映画での主演経験は豊富ながら、ドラマでの主演は今回が初めてだという。タンゴは未経験だったが、歌舞伎の舞踊の経験が長く、体幹はしっかりと鍛えられており、初心者とは思えない動きを披露しているというから、物語の見どころになりそうだ。

「『相棒』、『特捜9』、『警視庁捜査一課長』、『遺留捜査』など、人気刑事ドラマシリーズが大渋滞のテレ朝だが、菊之助のドラマも当たればシリーズ化されることになりそう。今や、ドラマ界は、TBS系『半沢直樹』の香川照之、市川猿之助、片岡愛之助の“顔芸”のおかげで“歌舞伎ブーム”が巻き起こっている。その余韻が冷めないうちの放送だけに視聴者の注目も高そう」(芸能記者)

父は人間国宝の尾上菊五郎、母は女優の富司純子、姉は女優の寺島しのぶという芸能界きってのサラブレッド。

1984年2月に六代目尾上丑之助を襲名し初舞台。96年5月に五代目尾上菊之助を襲名。2000年ごろには七代目市川新之助(現市川海老蔵)、二代目尾上辰之助(現尾上松緑)と「平成の三之助」と呼ばれ、新たな歌舞伎ブームを起こした。

その後、活動の場を映像作品や舞台にも広げ、18年のTBS系「下町ロケット2」、19年の同局「グランメゾン東京」でいずれも主人公の敵役を好演した。

プライベートでは2013年2月に二代目中村吉右衛門の四女と結婚し1男2女に恵まれている。

参考

© 株式会社ジェイプレス社