東西南北

 今日17日から、新型コロナウイルスに伴う緊急支援金の通算第6回目の支給がはじまる。これまでのように長蛇の列となって混雑する姿は、今から想像できそう。ところが16日付アゴラ紙によると、それがなくとも、連邦貯蓄(CAIXA)銀行の前には既に行列ができている。それはCAIXAでは、労働手帳で働いている労働者向けの勤続期間保障基金(FGTS)緊急引き落としがはじまっているためだ。コロナ禍によりどこの家庭も家計に困っており、列を作ってでもお金を受け取りたい気持ちは理解できる。ただし、殺到が予想されるものを二つ同時に展開するというのはいかがなものか。感染の勢いは一時ほどでなく、マスク着用を遵守する人も多い。だが、整列や社会的な距離の維持など、銀行側も顧客側も一苦労することだろう。
     ◎
 12日から13日にかけて、サンパウロ市とカンピーナスで計5人の子供が捨てられたり、置き去りにされているのが発見された。内、12日にサンパウロ市南部グラジャウーの林で見つかったのは、へその緒がついた、生後間もない赤ちゃんだった。発見者は通りがかりの女性で、かねてから動物が捨てられる所だったから、犬か猫の子だろうと思って袋を開け、驚いたという。女性は子供を連れ帰り、体を洗ってから警察に通報。駆け付けた警官に男児を託した。他の件でも1~3歳の子供たちが家やバーに置き去りにされていたという。これが続いた要因は何なのか。
     ◎
 15日に再開されたサッカーのリベルタドーレス杯。サントスは本拠地での対オリンピア戦(パラグアイ)に臨み、0対0の引き分けに終わったが、グループGでの首位は保った。今日17日はサンパウロが本拠地モルンビでリーヴェル・プレイト(アルゼンチン)と対戦。相手は一昨年優勝、昨年準優勝の強豪だ。健闘を祈りたいところだ。

 

© BRASIL NIPPOU