米CDC局長「ワクチン普及は来年夏から秋」と議会で証言、トランプ大統領は間違いと反論

米疾病予防管理センター(CDC)のロバート・レッドフィールド博士は、15日に開催された米上院の公聴会に出席、新型コロナウイルスのワクチン普及時期について「普及は来年夏から秋」と証言し、今年中に広く普及させるとしているトランプ大統領の見通しに疑問を呈した。トランプ大統領は同日の記者会見で即座に反論した。

「一般に利用可能になるのは来年夏から秋」

同氏は、公聴会でワクチン普及時期について聞かれ、トランプ大統領が兼ねてから発言しているように、大統領選が行われる今年11月から12月の間に供給自体は開始できるだろうとしつつも、その時の供給量は極めて限定的なものになると証言。国民が広く接種できるようになる時期は「21年4〜6月期の終わりから7〜9月期」だとした。

またフェイスマスクの着用が、ワクチンよりもウイルスの拡散防止には効果があるとも話した。

これに対しトランプ大統領は、同日に行われた会見で同氏の発言について聞かれ「間違っている」と否定。ワクチンは認可されれば広く配布する用意があるとし、配布時期について「今年10月または11月になる可能性もある」と自信を見せた。またマスクの効果に関しても「ワクチンの方が大事だ。(同氏は)質問を理解していなかったのでは」とこちらも反論している。

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