横浜市長リコールへ署名集め IR反対で市民団体、来月5日から 49万人分目指す

横浜市選挙管理委員会に提出した書類を手にする広越代表=市役所

 横浜市の進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に反対し、林文子市長のリコール(解職請求)を目指す市民団体「一人から始めるリコール運動」は16日、10月5日から署名集めを始める、と発表した。当初、7月から署名を集める予定だったが、新型コロナウイルス感染症を考慮して延期していた。

 期間は2カ月間。署名活動を担う4万3千人超の「受任者」が、リコールに必要な市内の有権者約49万人の署名を街頭などで集める。

 団体は16日、請求手続きに必要な書類を市選挙管理委員会に提出。その後、会見した広越由美子代表(40)は「これまで普通の署名やパブリックコメント(市民意見募集)を市に提出してきたが、市民の声を聞く気が一切ないことが分かった」と市の姿勢を批判。「確実に市長を辞めさせる方法はリコールしかない」と語気を強めた。

 IR誘致を巡っては、別の反対団体が誘致の是非を問う住民投票実現に向け、9月4日から署名集めを行っている。広越代表はリコールと住民投票とを混同している市民もいると指摘。「二つの違いを知った上で、動き、選択するチャンスを持ってほしい」と呼び掛けた。

© 株式会社神奈川新聞社