サッカー天皇杯 MD長崎快勝2回戦へ 佐賀代表に4-0

【1回戦、EVインテルナシオナル―MD長崎】前半7分、MD長崎のDF中野(右から2人目)が先制ゴールを決め、喜ぶ選手たち=SAGAサンライズパーク陸上競技場

 サッカーの第100回天皇杯全日本選手権(日本サッカー協会、Jリーグ主催、共同通信社、NHK共催)は16日に開幕して、佐賀市のSAGAサンライズパーク陸上競技場などで1回戦16試合が行われ、長崎県代表のMD長崎はEVインテルナシオナル(佐賀)に4-0で快勝した。
 MD長崎は前半7分、DF中野の左足ボレーで先制。17分はMF表のシュートで追加点を挙げた。後半4分はMF水頭がPKを決め、32分にもFW深町が左クロスに合わせて突き放した。
 このほか、福岡大、鹿屋体大(鹿児島)などが勝ち上がった。
 2回戦は23、30日、各地で計16試合を実施。MD長崎は23日午後7時から、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎でヴェルスパ大分と対戦する。

早い時間帯に先取点
 社会人チームのMD長崎が、佐賀県社会人リーグ1部のEVインテルナシオナルを攻守で圧倒。3年ぶりに初戦を突破した。有川監督は「早い時間帯に先制できたのが大きかった。自分たちのサッカーを楽しみながらできた」と満足そうに振り返った。
 前半7分、左サイドを駆け上がったMF中原がファーサイドにクロスを供給。右の最前線まで走っていた左サイドバックの中野が頭で合わせると、一度はポストにはね返されたが、自ら左足ボレーで沈めた。「絶対決めてやると思って上がった。いい形で試合が進められた」と流れを引き寄せるゴールを喜んだ。
 GK渕上を軸とした守備陣も上野、山下らが体を張って無失点でしのいだ。地元で迎える格上のJFLチームとの2回戦に向け、指揮官は「まずは勝って長崎に帰るという目標を達成できた。次も自分たちができることを準備したい」と番狂わせを狙っていた。

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