憧れの職業ビューティーアドバイザー。美容への愛と好奇心がなくてはつとまりません

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ビューティーアドバイザーは「美容部員」とも呼ばれ、百貨店の化粧品売り場で接客をしてくれる華やかな職業です。女性が活躍しているイメージが強い仕事ですが、最近では都内を中心に男性のビューティーアドバイザーも増えてきています。

今回は、ビューティーアドバイザーがどんな仕事をしているのか、働くのにどんな資格が必要なのか、平均年収はどうなっているかといった内容を解説します。メイクや化粧品が好きな方や美容業界に興味がある方、転職を考えている方など、ぜひチェックしてみてください!

ビューティーアドバイザーとは?

美容部員やBAとも呼ばれている

ビューティーアドバイザーを略して「BA」と呼んだり、ビューティーカウンセラー、美容部員とも呼ばれています。主に化粧品の販売をおこなったり、お客様に合わせたメイク(タッチアップともいう)をしたり、メイクに関するアドバイスがメインの仕事です。

ビューティーアドバイザーの活躍場所は?

場所は、百貨店(デパート)・コスメセレクトショップ・ドラックストアまで幅広く活躍しています。

ビューティーアドバイザーになるための国家資格はないため、化粧品と接客が好きな人であれば誰でもなれる可能性があります。

時代の流れにより男女関係ない仕事へ

一昔前は「女性だけの職場」というイメージが強くありました。

今もその雰囲気が残っている企業もありますが、男性のメイクアップアーティストや美容師も多く活躍している2020年現在では、女性に負けない知識と顧客を持つ男性のビューティーアドバイザーも増えてきています。

メイクも性別の垣根を超え、女性も男性も楽しめる文化へと変化しつつあります。男性のビューティーアドバイザーがいるカウンターの場合、メイクに興味のある男性も気軽に足を運びやすくなりますよね。

ビューティーアドバイザーって大変な仕事なの?

ビューティーアドバイザーの日々の業務とは

ビューティーアドバイザーがおこなう仕事には以下のような内容が含まれています。

  • 化粧品の販売(レジ業務を含む)
  • お客様のカウンセリング・アドバイス(肌やメイクの悩み)
  • お客様へのメイク(タッチアップ)
  • 商品の検品・陳列
  • 化粧品のサンプル配り
  • 店頭の清掃
  • ブラシやパフなど、道具の手入れ
  • 顧客情報の管理(DMの作成など)

華やかなイメージが強い職業ですが、意外と裏で黙々とおこなう作業も多くあります。化粧品も箱単位で運ぶとなると、結構な重さになるため重労働です。店頭で立ちっぱなしの日もあり、体力勝負な面もある仕事といえるでしょう。

売上げノルマはある?

企業やブランドによっては、個人や店舗の売上げ目標(ノルマ)が設定されていることがあります。その数字がプレッシャーになることもあるかもしれません。逆にノルマを達成することや売上げNo1を目指すことにやりがいを感じる方は、ビューティーアドバイザーや販売員に向いているといえるでしょう。

ビューティーアドバイザーの収入は?

ビューティーアドバイザーの初任給は?

資生堂やコーセーなど大手企業を含め、初任給は20万円前後が相場。アルバイトの募集がかかっていることもありますが、時給は1000円前後に設定されています。

収入アップを目指すなら、店長やエリアマネージャーのような管理職へのステップアップが必要となります。昇格することで給与はあがっていきます。

ビューティーアドバイザーとして正社員を目指すには?

ビューティーアドバイザーとして、高校卒業と同時に働ける企業は少ないのが現状です。とくに正社員を目指しているという方は、専門学校または大学卒業を目標にしましょう。

専門学校の種類は美容系のほかに服飾系の学校を卒業後、ビューティーアドバイザーとして働いている方も多くいます。学校を探すときの参考にしてみてください。

ビューティーアドバイザーが持っているとよい資格は?

国家資格は必要ない

ビューティーアドバイザーになるために持っていなくてはいけない資格や検定は、基本的にはありません。しかし国家資格や検定が必要ないとはいえ、マナーや化粧品に関する検定を取得していることで就職に有利になることはあります。

ビューティーアドバイザーとして有利な資格

  • 日本化粧品検定
  • パーソナルカラー検定
  • 日本メイクアップ技術検定

◾️日本化粧品検定

日本化粧品検定」は2020年には累計68万人の受験者を突破している検定です。受験者の半数は美容関連業界を占めており、化粧品メーカーや美容院、エステなど多くの企業で社員教育のひとつとして組み込まれてもいます。

階級は3級、2級、1級にわかれています。3級はWeb検定となっており、無料で誰でも受験することが可能です。まずは3級を取得してから、2級、1級にチャレンジしてみるのがいいかもしれません。

◾️パーソナルカラー検定

NPO日本パーソナルカラー協会が実施している「パーソナルカラー検定®︎」も、ビューティーアドバイザーとして取得していると有利な資格です。

階級は初級、中級、上級にわかれており、実際に色を見分ける実力があるかどうかを問われます。検定合格後のシステムも構築されており、上級合格後は認定講師分野とカラーアナリストの分野、どちらに進むかを選ぶことができます。

ビューティーアドバイザーとしてだけでなく、パーソナルカラー診断を扱う仕事の領域でも働くことができる人気の検定です。

◾️日本メイクアップ技術検定

一般社団法人JMAが実施している「日本メイクアップ技術検定」では、一般社団法人JMAが定める正しいメイク基準を基本とし、技術力、接客力、知識力を高めることを目指している検定です。

階級は3級、2級、1級にわかれており、どの階級も実技検定試験になっています。試験の採点は各級100点満点で、80点以上の得点で合格とされています。

試験規則や試験注意などが厳格に定められているので、緊張感を持って試験に取り組むことができるでしょう。ビューティーアドバイザーとして持っておくと有利な検定のひとつです。

このあたりの検定を取得していると、自分の美容の知識も深まり、自身を持って就職試験に臨めるでしょう。興味のある方は、趣味の延長として勉強してみてもいいかもしれません。

ビューティーアドバイザーへの転職は難しい?

他業種からビューティーアドバイザーへの転職を考えている人もなかにはいるはずです。その場合の転職は難しいのかどうか気になるところですよね。

転職したいブランドの求人を探す

ビューティーアドバイザーの求人にはさまざまあります。

  • 化粧品メーカーの求人
  • ドラッグストアでの求人
  • 百貨店での求人

メーカーの求人は、RMKやちふれ、POLAなど各化粧品メーカーごとのビューティーアドバイザーの求人になります。働きたいブランドがある場合は、メーカーが出している求人から転職先を探すことをおすすめします。

ドラッグストアでの求人は、ドラッグストア内に常駐しているビューティーアドバイザーとしての求人です。アルバイトやパート、正社員など求人幅があります。

未経験からの社員登用を目指す

各ブランドごとの求人を見ると分かりますが、ビューティーアドバイザーはコスメ販売未経験の求人も多くあります。そのため、転職活動もしやすいでしょう。

しかしほとんどの求人がはじめはアルバイトやパートとしてのスタートとなります。その場合の時給は1200円〜1500円ほど。アルバイトで数カ月の経験を積み、指定の研修を経て正社員に登用されます。

過去にビューティーアドバイザーとしての経験があれば、その分、正社員になるまでの期間は短くなるでしょう。

ビューティーアドバイザーには転勤がある?

化粧品メーカーでの採用が決まり、その化粧品メーカーが全国に店舗を展開している場合、数年ごとに転勤しなくてはならないこともあります。また配属先の店舗が選べないことが多いです。

一方、ドラッグストアや百貨店での採用の場合は、店舗での雇用になるため転勤はありません。百貨店内のブランド移動もほとんどないため、ひとつのブランドに関して専門的な知識を得ることができるでしょう。

キャリアプランを考えたら、メーカーへの就職がよい?

ビューティーアドバイザーとして働く場合、店長やエリアマネージャーなどに昇格することで収入アップが見込めますし、より幅広い知識が身に付くでしょう。

そうしたキャリアプランを通ることを考えた場合、百貨店やドラッグストアへの就職ではなく、化粧品メーカーへの就職がおすすめです。メーカー採用の場合、現場での販売経験を経た後、マネージャーとして人材育成をしたり、チーフとして店舗サービスのレベルアップに貢献できたりします。

向いている人やビューティーアドバイザーになる心構え

メイクが大好きであることが大前提

ビューティーアドバイザーとして仕事をするために、ある程度必要とされる素質をご紹介しましょう。

  • コミュニケーション能力
  • メイクテクニック
  • 流行に敏感であること
  • 探究心がある人
  • 化粧品が大好きであること

最低限、これらの素質や技術がないと長くこの業界で働いていくことは難しいかもしれません。

というのも、まだまだ女性が中心に活躍している職場も多いため、接客以外にも仲間や先輩とうまくコミュニケーションをとることができたり、メイクのテクニックを磨き続ける努力がないと「この人のメイクは古臭いな」という印象をお客様に与えかねません。

化粧品が大好きという気持ちを持っていれば、メイクテクニックについては入社後に基本的な技術を学ぶ研修を導入している企業がほとんどですので、そこまで心配はいりません。

しかし、テクニックだけでなく、マナー研修や座学が厳しくおこなわれる例もあります。研修が1週間〜10日に及ぶ合宿形式という企業も。実際に働いているビューティーアドバイザーの方にも「合宿が一番辛かった……」という人がいるくらいです。

当たり前ではありますが、楽しいと好きだけではやっていけない職業です。

身嗜みには厳しい業界

企業やブランドごとに多少の違いはありますが、メイクの基準や髪型の決まりが厳しく、自分流のお洒落やメイクを業務中にすることは難しいようです。

また所作や言葉遣いが美しくないと、感度の高いお客様からは嫌厭されてしまう可能性もあるため、それらを意識した仕事ぶりが求められます。

ビューティーアドバイザーにはどんな働き方があるの?

メイクでなりたい私になる #自分映えメイク

作者: 元美容部員 和田さん。
出版社: 出版日: 情報なし

こちらは、実際にビューティーアドバイザーとして働いていた「元美容部員 和田さん。」のメイク本です。彼女は現在ユーチューバーとしても活躍しており、河北裕介さん・イガリシノブさんといった有名メイクアップアーティストの方とも動画内で共演しています。

メイクのテクニックや知識は、さすが元ビューティーアドバイザーと言いたくなる腕前。本書は大きな写真と細かいパーツのテクニックも見えやすい構成で、メイク初心者にも優しい内容です。

メイクをする人にとって「ありがちな悩み」にも、本のコーナー内で的確に答えてくれています。ビューティーアドバイザーとして、こんな働き方もあるのかと和田さんの活動内容に興味を持つ方も多いのではないでしょうか。

眼から鱗の美容情報を本から学ぶ

美容常識の9割はウソ

作者: 落合 博子
出版社: 出版日: 情報なし

ビューティーアドバイザーを目指す方にとっては、ちょっと衝撃的なタイトルかもしれませんね。しかし中身を読めば、まさに眼から鱗の美容情報が満載の1冊です。

メイクのテクニックというよりは、ベースとなる肌作りを意識した内容になっているため、メイクに興味がある方なら幅広く楽しんでいただける本です。

約30年にわたって肌悩みを抱える多くの患者さんと接してきた再生医療のプロである著者だからこその説得力。「コラーゲンが肌によいって本当?」「お風呂の後は化粧水が必須って本当?」など、普段の美容習慣に少しでも疑問を感じたことのある人は、ぜひ一読してみてください。

眼から鱗な情報が満載です。

ビューティーアドバイザーが持っているとよい検定は?

大きくなってもっと学びやすい! ! 日本化粧品検定 2級・3級対策テキスト コスメの教科書

作者: 小西 さやか
出版社: 出版日: 情報なし

「化粧品をより効果的に活用するための正しい知識をもって欲しい」という思いから生まれた、日本化粧品検定。化粧品の成分から皮膚科学まで網羅している内容で、3級は趣味の延長線上の学習でも合格できるレベルと言われることもありますが、2級になると一気に問題が難しくなります。

本書はカラーページも多く使用されており、赤シートで隠しながら勉強できるようになっているため、発で合格したい方はこの問題集から始めてみてはいかがでしょうか。

ビューティーアドバイザーの仕事内容や持っていると役立つ検定をご紹介しました。

体力的にも精神的にも大変なことが多い業界ではありますが、自分の提案するメイクやアドバイスによって、お客様の生活に彩を与えることができる貴重な仕事です。

ビューティーアドバイザーのように「ひとり一人の要望に寄り添った接客がしたい」という方は、ぜひ他の接客業についても調べてみてください!