「ツール・ド・ちゃんぽん」オンライン開催へ

“オンライン形式”での開催について記者会見で説明する坪田会長=長崎市内

 長崎の食と風景を楽しむサイクリング大会「ツール・ド・ちゃんぽん」は今年、新型コロナウイルス対策のため“オンライン形式”で開かれる。全国の愛好者がサイクリングを満喫し、休憩時にご当地グルメを食べる様子を撮影。その写真を投稿してもらって番組を制作しネットで配信する。
 同大会は、県内の自転車愛好家でつくる実行委員会が2012年から開催。長崎市の野母半島を舞台とした18年大会(19年大会は台風で中止)には600人以上が参加。サイクリングで汗を流しながら、休憩所などでカステラやハトシ、ちゃんぽんなどを楽しんだ。
 コロナ禍の今年は、地域活性化も図り、ネット上で大会を開くことにした。食とサイクリングを絡めた本来のスタイルを維持しつつ、来年9月19日の大会に向けた機運を全国で高める。9月20日から10月末まで写真を募集。番組は11月ごろに制作し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信予定。番組内では集まった写真のほか、来年のコースも紹介する。
 参加は自由。同大会のホームページを通じて無料でエントリーすることができる。参加者を対象に抽選会もあり、当選すれば長崎の名産品をプレゼントする。
 16日、市内で記者会見した実行委の坪田洋一郎会長は「コロナ禍で多くの自転車大会が中止になった。今年はオンラインで愛好家の皆さんに楽しんでもらい、来年の開催につなげることができれば」と語った。

 


© 株式会社長崎新聞社