<和光殺人>かけ子の少年、詐欺仲間を刺殺…盗んだ車に死体遺棄 少年を逆送 遺棄を手伝った男は懲役4年

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遺体が見つかった軽自動車が止められていた駐車場=5月11日午前9時ごろ

 埼玉県和光市の駐車場で今年5月、止めてあった車の中から住所職業不詳の岩渕和政さん=当時(31)=の遺体が見つかり、東京都台東区の無職少年(19)がさいたま家裁に送致された事件で、同家裁(加藤学裁判長)は17日、少年を検察官送致(逆送)とする決定をした。

 加藤裁判長は決定理由で、「刑事処分以外の措置が相当であるとは認められない」と指摘。遺体を車内に放置した死体遺棄事件などについても、併せて逆送するのが相当であるとした。

 決定によると、少年は特殊詐欺グループの「かけ子」として活動していた4月13日午後、東京都板橋区のマンションで、グループの仲間だった岩渕さんの体を包丁で複数回刺すなどして殺害。別の仲間と共謀して、盗んだ車に毛布でくるんだ岩渕さんの遺体を乗せて、和光市まで運搬。月決め駐車場に車を放置し、遺体を遺棄したなどとされる。

 少年法では、犯行動機や態様などから刑事処分以外の措置が相当であると認められる場合を除いて、故意の犯罪行為で被害者を死亡させた場合、16歳以上の少年は原則、逆送される。逆送後は10日以内に起訴の可否が判断される。

 事件を巡っては、今月16日、少年と共謀して遺体を遺棄するなどしたとして、死体遺棄などの罪に問われた川越市、無職の五十嵐広大被告(24)が、さいたま地裁で懲役4年の判決を言い渡されている。