熊本豪雨 球磨村の避難者、8割村外に 九経調推計

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 九州経済調査協会(九経調、福岡市)は17日、7月豪雨被災者の避難先に関する実態調査の結果を公表した。被害の大きかった熊本県球磨村では、避難者のうち村外を避難先としている人の比率が8月末時点で8割強(約1400人)に上ると推計した。

 球磨村によると、村外の避難所にいる村民の数は現時点で186人だが、親戚宅など避難所以外の場所に身を寄せている人数は把握しきれていないという。九経調の担当者は「元の居住地以外に避難している人の支援に分析結果を役立ててほしい」としている。

 調査は県内7市町村を含む九州4県の24市町村を対象に、スマートフォンの位置情報で3万2千人分のサンプルを分析。災害前(4月16日~6月15日)の夜間帯に最も多く滞在した場所を居住地とし、7月4日の発災後に居住地と異なる場所に夜間滞在している人を避難者と定義した。

 この結果、8月末時点の避難者数は、人口約3400人の球磨村が約1700人、人口約3万1700人の人吉市が約3400人と推計。このうち、球磨村は81.3%が村外に避難しているとした。避難先は隣接する人吉市が56.7%で過半を占めた。(田上一平)