課題図書が映画化 9月26日に「恐竜が教えてくれたこと」上映 

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 2015年青少年読書感想文全国コンクール課題図書に選定されたアンナ・ウォルツ原作の「ぼくとテスの秘密の七日間」(フレーベル館刊)を映画化した「恐竜が教えてくれたこと」(2019年、オランダ)が、 9月26日(土)に山口県教育会館(山口市大手町2)で上映される。時間は午前10時半、午後2時、7時からの3回。また、4時半からは、8月の例会でも上映された「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」(2018年、アルゼンチン・ウルグアイ・セルビア)が再上映される。 

 オランダ北部の島に家族で夏のバカンスに来ていた11歳の少年サム。彼は、この世の全ての生き物がいつか死を迎えると気づいた時に「地球最後の恐竜は、自分が最後って知ってたのかな?」と思い悩む哲学的な少年だった。そんなサムは、島で不思議な魅力にあふれた少女テスと出会う。彼女は母親と二人暮らしで、12年前に生き別れた父親がいるという。テスの父親に対する思いを知ったサムは、ある秘密の計画に協力することになる―。

 監督を務めたステフェン・ワウテルロウトは、1984年オランダ生まれ。エンターテインメントの業界紙「バラエティ」の「2019年に観るべきヨーロッパの監督10人」に選出された新星だ。また、この映画は「第69回ベルリン国際映画祭ジェネレーション Kplus部門国際審査員賞スペシャルメンション受賞」「文部科学省特別選定少年向き」「文部科学省選定家庭向き」「年少者映画審議会推薦」「東京都推奨映画」などにも選ばれている。「児童文学の真骨頂と言うべき作品で、大人にも人生の意味を問いかけてくる。秋空のもと、家族や友人と連れだって映画鑑賞を楽しんでみては」と、主催する西京シネクラブの大久保雅子代表。

 前売り券(電話予約可)は、一般1500円。同館、山口市民会館、YCAMなどで購入できる。当日券は、一般1800円、19歳から25歳まで1000円、18歳以下800円。問い合わせは、同クラブ(TEL083-928-2688)へ。

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