トムス、FIA-F4とFリージョナルに対応した会員制フォーミュラカー走行支援サービスを開始

 9月18日、スーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権などで活躍するトムスは、2021年春にスタートを予定している『会員制フォーミュラカー走行支援サービス』の第1弾受付を10月1日より開始すると発表した。

「フォーミュラカーのドライビングをもっと身近に」をコンセプトに誕生したこの新サービスは、国内トップチームとして知られるトムスがフォーミュラカーの販売又は貸出、その後の走行支援やドライビングレッスン、さらにメンテナンス・車両保管までの“ワンストップ・ソリューション”を提供するもの。

 同サービスを通じ、本格フォーミュラカーに気軽に乗れることを実現するのがプログラムの骨子であり、レーシングカー愛好者のすそ野を広げることが目的とされている。

 このプログラムの内、スキル向上を支援するドライビングレッスンでは、手軽にフォーミュラカーのドライビングを楽しむスポット走行から本格的なシリーズ参戦に至るまでサポートを実施する。
 
 具体的には、実際の走行とともに実車の走行データを基にしたレーシングシミュレーターを活用し、短期間でのドライビングスキル向上を図るという。なお、同プログラムは初期対応カテゴリーとしてFIA-F4選手権と、フォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンシップの2シリーズが準備されている。

 会員制フォーミュラカー走行支援サービスの受付を10月1日(木)から開始するにあたり、トムスはリリースを通じて次のようなコメントを発表した。

「近年、GTカーのレースを中心にジェントルマンドライバーの参戦が盛んになってきております。一方、F1を頂点とするフォーミュラカーの世界においては、サーキット走行のために作られたレース専用マシンで究極の“運転する楽しみ”を体感できる他、ドライビング技術の向上に最適であるにも関わらず、手軽に乗車できる環境にないためその魅力が普及していない実情があります」

「今回の会員制サービスでは、以前より身近に体験することができなかったフォーミュラカーのドライビングを走行支援・ドライビングレッスンのみならず、メンテナンスから保管業務までを日本のモータースポーツ業界において40年以上もトップカテゴリーでレース活動を継続している当社がこれまでの経験とノウハウを集積する形で提供します」

「また、2020年度より新たに立ち上げた若手ドライバー育成チーム『トムス・ユース』との連携により、将来有望な若手ドライバーと本会員を橋渡しする役割を担うことも目指しております」

走行支援・ドライビングレッスンのプログラムイメージ

■会員制フォーミュラカー走行支援サービス内容 ●走行支援サービス(富士スピードウェイ等)
レーシングマシンの保管・メンテナンスからサーキット場における走行支援までベテランのメカニックがすべてサポート。スキル向上のためのスペシャルコーチ(日本のトップカテゴリー経験者)もアサイン。

●年間シリーズ参戦支援(FIA-F4/フォーミュラリージョナル)
ジェントルマン参加者が増加しているFIA-F4もしくは、2020年から新たなカテゴリーとして創設されたフォーミュラリージョナルへの年間シリーズ参戦を全面的にサポート。

●同一マシンによるシミュレータートレーニング(FIA-F4/フォーミュラリージョナル)
実車と同一マシン(FIA-F4/フォーミュラリージョナル)によるシミュレーター練習との組合せにより、短期間で飛躍的なスキルの向上を実現。

●マシンレンタル/購入支援
FIA-F4もしくはフォーミュラリージョナルの実車をレンタルにて提供。希望者には、購入支援も実施。
※参考購入価格(運用・保管・メンテナンス費含まず)
・FIA-F4:720万円~
・フォーミュラリージョナル:1250万円~

●国内主要レースのVIP観戦権
日本最高峰のレースカテゴリーであるスーパーGTおよびスーパーフォーミュラのVIPルームでの観戦付き

トムスの会員制フォーミュラカー走行支援サービスは2021年春スタート。これに先駆け第1弾受付が10月1日から開始される。

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