「復興の道」開通へ大詰め 熊本地震で寸断の国道57号、現場公開

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国道57号北側復旧ルートの二重峠トンネル阿蘇市側坑口付近。片側1車線で、中央はコンクリートで仕切られている=18日午前、同市(高見伸)

 国土交通省は18日、熊本地震で寸断した国道57号の北側復旧ルート(阿蘇市赤水-大津町引水)と現道(南阿蘇村立野)の工事現場を報道陣に公開した。熊本都市圏と阿蘇市を結ぶ2本の大動脈工事は、10月3日の開通に向けて大詰めを迎えている。

 復旧ルートは、地震による斜面崩落で通行止めとなった国道57号の代替路として2016年11月に着工。片側1車線の約13キロで、ほぼ完成している。阿蘇市側は水田地帯を走り、周辺の浸水被害対策も兼ねて7~8メートルの盛り土を施した。外輪山を貫く二重[ふたえの]峠トンネル(約3・7キロ)には避難坑もあり、約200メートル間隔で連絡通路を設けた。

 所要時間は約10分。地震後、迂回[うかい]路となっている県道北外輪山大津線(通称ミルクロード)より約33分、現道と比べて約14分、それぞれ短縮されるという。

 一方、現道が通る南阿蘇村立野地区の斜面対策工事は16年5月に着手し、93億円をかけて20年8月に完了した。安全対策のため、当初は重機14台を遠隔操作で進める無人化工事をした。

 新阿蘇大橋付近を境に、熊本市側が片側2車線、阿蘇市側は片側1車線で、約2キロの道路復旧事業費は約20億円。残り2週間で、舗装や標識設置の工事をして完成する。(山下友吾、上杉勇太)