ドコモと茨城日産、AI乗合タクシーとカーシェアリングの実証実験を茨城県大子町で実施

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と茨城日産自動車株式会社(以下、茨城日産)は、2020年10月1日~2021年9月30日の期間、AIを活用した乗り合いタクシー(以下、AI乗合タクシー)とカーシェアリングの実証実験を茨城県大子町で実施する。AI乗合タクシーは、ドコモのオンデマンド乗合交通「AI運行バス」のシステムを活用して、スマートフォンアプリやWEBサイトまたは電話で予約することにより、運行中のAI乗合タクシーをリアルタイムで配車する仕組みである。利用者が乗降場所と乗車人数を選択すると、AIが配車ルートを決めてアプリやWEB上で乗車予定時刻を示す。その後、AI乗合タクシーが乗車場所へ利用者を迎えに行く。利用者はAI乗合タクシーで自宅近くの乗降場所や公共施設、商業施設などの指定乗降場所を自由に移動することができる。

AI乗合タクシー予約イメージ

「AI乗合タクシー」予約登録から乗車までの流れ

予約サイト登録方法(アプリおよびWEBサイトからの利用登録)

AI乗合タクシー運行車両イメージ

左:キャラバン(正面) 右:セレナ(側面)同実証実験では、茨城日産の2台の車両を使用して町民の生活圏および町内の観光エリアで無料で運行する。地域住民の新たな移動手段として自宅からスーパーや町役場、医療施設への移動のほか、観光客の観光地への移動手段としての利用を想定している。また、夜間の地元飲食店利用時の移動手段としても運行する。また、昨年の台風19号で被害に遭われ、鉄道での移動が困難となった町民を支援するため、南田気地区と下津原地区を運行する臨時無料巡回バスも運行する。さらに、電気自動車を利用したカーシェアリングの実証実験も実施する。レンタカーの利用環境のない大子町で住民の日常利用や鉄道で訪れた観光客の移動手段として、カーシェアリングのサービスを利用料金1台当たり15分100円から提供する。そのほか、ドコモは実証実験対象地区の住民の方へWEB予約方法などを教えるスマートフォン教室を開催する。これにより、AI乗合タクシーやカーシェアリングの利用促進を図り、大子町民の利便性向上につなげる。なお、同実証実験は「大子町公共交通実証実験推進に関する連携協定」の一環で実施される。

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