「尖閣は石垣市尖閣諸島に」との松川氏が防衛政務官

 松川るい防衛大臣政務官は、参議院議員の立場だった今月4日、中国の海洋進出がより強くなっていることを踏まえて尖閣諸島について「日本が実効支配の度合いをもう一段強める行動をしても、日本が挑発したことにならない」と河野克俊前統合幕僚長との対談で語り、実効支配の度合いを強めるべきとの考えを強調した。

 松川氏は尖閣諸島の行政区域が沖縄県石垣市であることから「石垣市尖閣諸島に字名変更すべき」(9月3日)とツイッター発信している。

 松川氏は河野氏との対談で「日米同盟を働かせてアメリカが日本と一緒に(尖閣諸島を)守るかどうかがわからない、また日本が挑発したとして中国が乗り込んでくるボタンを押すことは得策でない、という考慮があり、今も、(この指摘には)当たっている部分もあるのだが、今、(日本が)実効支配を挙げる行動をしたとしても、(中国の海洋進出行動を踏まえると)世界の批判を受けることは決してないし、アメリカがなぜ日本を守るんだということにはならないと思う」との認識を示していた。

 松川氏は「今やらないといけないと思う」と積極的に取組みをすべきとの考えを表明。河野氏も「香港の次は、尖閣だと思う。尖閣は無人島だから」と台湾に優先して、中国が香港の次にターゲットにするのは尖閣諸島だとの考えを示した。

 松川氏は日本がいざとなったら尖閣に上陸し、地対艦ミサイルを置くだろうと(思わせる)能力を備えることが(防衛上の)抑止力につながり、(中国の海洋進出を)抑止することになる」と述べていた。松川氏は防衛、外交両面での努力、取組みの必要を強調した。(編集担当:森高龍二)

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