防衛政務官就任直前「憲法前文バカじゃないの」

 防衛大臣政務官に18日就任した松川るい氏が、今月4日、河野克俊前統合幕僚長との対談で、憲法前文の文言について「ばかじゃないの」と語っていたことが分かった。

 松川氏は「(平和を愛する)諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した、ってバカじゃないのって話ですよ」と憲法前文を軽視した。

 河野氏が「小学生に教えられますかって話ですよ」というと、松川氏は「ほんとですよ。他力本願もいいところなので」と語り、前文のこの部分をかなり問題だとしていることをうかがわせた。

 河野氏が「ここはねえ、何としても変えてほしい」と返すと、松川氏は「私も同じですよ」と握手を交わした。

 憲法99条は「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と規定している。憲法の精神、文言に対して尊重義務がある。防衛大臣、副大臣の次にある重要ポストに就任した松川氏には平和憲法の精神を踏まえた姿勢、対応が求められることになりそうだ。(編集担当:森高龍二)

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