プロバスケ参入へ

 学校の体育館にはほぼ例外なく網のぶら下がった輪っかがあるはずだ。そこにボールがあれば1人でもシュートの練習ができる。仲間がもう1人いたら1対1、もう少し増えれば3対3…。バスケットボールは手軽で楽しいスポーツだ。競技人口も多い▲観戦向きの競技でもある。サッカーや野球など他の球技に比べて得点シーンが圧倒的に多く、得点パターンも多彩。攻守の切り替わりが早く、退屈しているヒマがない。コートがコンパクトで全体が見渡しやすいし、ゲームの時間が極端に延びないから、帰りの時間も安心…▲と、門外漢のつたなく急ぎ足の説明できちんと魅力が伝わったかどうかはともかく、長崎でプロのバスケットボールチームの設立準備が進められている▲計画が発表されたのは7月。すでに国内リーグ「Bリーグ」への参加申請済みで、来年9月の参入を目指して作業が急ピッチ…というから、こちらも競技に負けないスピード感▲数日前のスポーツ面にはチーム名の最終候補3案が並んでいた。「ジャブズ」「ハレット」「ヴェルカ」-公募に2324通の応募が寄せられたそうだ▲興奮、歓喜、勇気に感動に一体感。改めて説明は要るまい。スポーツは地域の私たちにさまざまなプレゼントをくれる。新チームの誕生日が待ち遠しい。(智)

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