中高生に福井県がLINEで教育相談 相談件数は電話の6倍超

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福井県教委が県内中高生向けに開設したSNS相談窓口の画面

 福井県内の中高生の心のケアを目的に、福井県教委は8月から会員制交流サイト(SNS)を使った相談窓口を設けている。北陸3県では初の試み。同月の25日間の相談件数は248件で、従来の電話相談1カ月分の6倍超となった。

 本年度は当初、夏休みの最後から学校再開までの期間をカバーする形で、9月1日を挟む20日間にSNSでの相談窓口を設ける予定だったが、新型コロナウイルスの影響で夏休み期間が短縮された。3月から長期にわたる休校措置があったことなどを踏まえ、予算を増額し、8月11~30日の20日間に加えて8月から来年3月までの土日祝日も受け付けることになった。

 7月に県内中高生約4万5千人に対し、窓口につながるQRコードが入ったカードを配布。SNS相談はLINE(ライン)で行っており、臨床心理士や公認心理師らが対応している。2006年度から実施している24時間電話相談の受け付けは月平均約40件で、SNS相談にはこれを大きく上回る件数が寄せられた。

 「相談しやすい環境を守りたい」として、県教委は相談内容を明らかにしていない。文部科学省が19年度に全国の30自治体で試験的に行ったSNS相談では、友人関係や体調の悩みなどが多かったという。

 県内生徒の携帯電話・スマートフォンの所有率は中学生が56.9%、高校生は99.3%に上る。県教委の担当者は、多くの生徒がSNS相談を利用したことについて「子どもたちは日頃のコミュニケーションをSNSで行っており、身近で手軽なのではないか」と分析。来年度以降の実施については検討中とした上で、「一人で悩まず、どんなことでも気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。