座間市長に新人佐藤氏、初の女性市長誕生へ 現職の4選阻む

座間市長選に当選し、万歳三唱する佐藤弥斗氏(中央)=20日午後11時35分ごろ、座間市小松原

 任期満了に伴う神奈川県座間市長選が20日、投開票され、新人で元市議の佐藤弥斗氏(50)が現職の遠藤三紀夫氏(62)を破り、初当選を果たした。同市初の女性市長が誕生することになった。

 市長選は過去2回無投票が続き、選挙戦が行われるのは12年ぶり。3期12年の現市政への評価が主要な争点になった。

 佐藤氏は「現職は3期目に入って市民の声を聞かなくなった」と市政刷新の必要性を強調。市内を自転車で遊説し、市長報酬の20%削減と新型コロナウイルス対策の強化、地域経済の活性化策などを訴え、有権者に支持を広げた。

 遠藤氏は、市民の意見を集約して策定した第4次総合計画の進捗(しんちょく)ぶりを実績としてアピール。コロナ禍だからこそ安定した市政運営の継続が不可欠とも訴えたが、伸び悩んだ。

 投票率は45.00%で、2008年の50.29%より5.29ポイント下がった。

 当日有権者数は10万9085人(男5万4693人、女5万4392人)。

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