被爆地長崎に思いはせ 大阪・茨木市立東雲中で平和式典 本紙8.9特別紙面に呼応

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平和公園の石畳の写真の上で黙とうする生徒=茨木市学園南町、東雲中(同中提供)

 大阪府茨木市立東雲(しののめ)中(橋本愼一校長)で今月4日、3年生149人による平和式典が行われた。長崎新聞が「長崎原爆の日」の8月9日付の特別紙面で呼び掛けた企画「#8月9日に想像したこと」に応じる形で開催。生徒は大阪から被爆地長崎に思いをはせ、被爆体験の継承など平和の取り組みへの決意を誓った。
 東雲中の3年生は昨年から修学旅行で長崎市を訪問。今年も6月に訪れる予定だったが、新型コロナウイルス禍で延期となり、8月中旬になって中止が決まった。代替措置を検討する中で長崎新聞の企画を知ったという。
 式典は、特別紙面に掲載されていた長崎市平和公園の石畳の原寸大写真を特設サイトから印刷し、同中体育館で生徒一人一人の足元に敷いて挙行。8月9日の平和祈念式典の動画を見た後、生徒は写真の上で平和公園にいることを想像しながら黙とうした。
 代表で西塚有哉さん(14)が「被爆者の方の話を聞き、戦争の悲惨さを次の世代へと語り継いでいく」「核兵器廃絶に向けての動きに関心を持つ」などとする平和宣言を発表。全員で折った千羽鶴をささげた。
 生徒は1年時から原爆や沖縄戦などについて学びを深めてきた。式典終了後はそれぞれの思いを書いて班ごとにまとめ、ツイッターに掲載。「平和なのは当たり前ではない」「戦争からは悲しみしか生まれない」などと発信している。
 8月9日付の特別紙面は、コロナ禍により平和祈念式典の規模が縮小されたことを受けて企画。会場に行けない人も新聞を広げて平和公園にいることを想像しながら黙とうし、そこで考えたことを投稿してもらいたいと呼び掛けた。

生徒代表で平和宣言を読み上げる西塚さん(右から3人目)ら