本を巡る旅を提唱 ブックフェスタ・ジャパン開幕

©株式会社新日本海新聞社

オープニングシンポジウムで講演する橋爪特別教授(手前)と岸教授(奥)=20日、大阪市浪速区の大阪府立大i‐siteなんば

 本に関する情報発信などを目的にした「ブックフェスタ・ジャパン2020」(実行委員会主催)が20日、大阪市浪速区の大阪府立大i−siteなんばでスタートした。オープニングシンポジウムで同大研究推進機構の橋爪紳也特別教授と立命館大大学院の岸政彦教授が講演し、本を通じたまちづくりを提言した。

 同フェスタは2015年からスタート。今春にも開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期されていた。これまで関西地区を中心に実施されていたが、今回はリモートなどで全国規模での実施となった。

 シンポジウムで橋爪特別教授は「ブックツーリズム」という概念を提唱。本や作者のゆかりの地だけでなく、書店や図書館などを巡る旅の形を勧めた。岸教授は街で「読む」だけでなく「書く」方向性を示し、一般の人の生活史をつくるプロジェクトを提案した。

 会場に集まった約40人の参加者に橋爪特別教授は「本を媒介とした旅のあり方を今後、考えていきたい」と、岸教授は「市民一人一人が大阪史であり文化。書かれていない本を書くことに協力してほしい」とそれぞれ訴えた。

 同フェスタは関西地区だけでなく北海道など各地でイベントを実施。10月18日まで行われる。