バイデン氏、大統領選前の最高裁判事人事に反対

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[フィラデルフィア/ワシントン 20日 ロイター] - 米最高裁判所のリベラル派女性判事、ルース・ギンズバーグ氏の死去を受け、トランプ大統領が早期に後任を指名すると表明したことについて、民主党の大統領候補であるバイデン前副大統領は20日、「政治的な実力行使」と非難し、上院共和党は大統領選が迫る中で承認手続きを行うべきではないと訴えた。

トランプ氏は19日、ギンズバーグ判事の後任を20日からの週に指名すると表明し、女性を指名する考えを示した。[nL3N2GH01F]

トランプ氏が保守派を指名し、上院で承認されれば、最高裁判事の構成は保守派6人に対しリベラル派3人と、保守化が固まり、米国の法律や社会生活に数十年にわたり影響を及ぼす可能性がある。

バイデン氏は20日、フィラデルフィアで「有権者の声に耳を傾けるべきだ。憲法では、後任を指名する権利が誰にあるか決めるのは有権者だと想定している」と述べ、「上院で後任人事を急いで通過させるのは政治的な実力行使だ」と非難した。

その上で、11月3日の選挙で自身が勝利した場合、後任を指名する権利を得るべきだと述べた。指名する可能性のある候補者名を具体的に公表する案には否定的な立場を示したが、機会があればアフリカ系女性を指名するとのこれまでの考えをあらためて表明した。

共和党は定数100の上院で53議席を握っているが、このうち2人がこれまでに早期の承認手続きに公に反対を表明している。リサ・マカウスキ議員は20日、早期の空席補充を目指すトランプ氏の方針を支持しない立場を示した。19日にはスーザン・コリンズ議員も、大統領選の勝者が候補を指名すべきだと表明した。コリンズ氏は再選を目指す11月の上院選で苦戦を強いられている。

民主党のシューマー上院院内総務とオカシオコルテス下院議員は共同記者会見で、保守派判事が指名されればヘルスケアや女性・性的少数派(LGBTQ)の権利がリスクにさらされると警鐘を鳴らした。

大統領選と連邦議会選は11月3日に行われるが、新議会の招集は来年1月3日、大統領の就任は1月20日となるため、トランプ氏が後任を指名し、上院で承認採決を行う時間的余裕はある。