DTM第6戦ニュルブルクリンク:レース1はフラインスが連勝を飾りランクトップのミュラーを猛追

 先週に続いてニュルブルクリンクで開催されたDTMドイツ・ツーリングカー選手権。19日に行われたレース1は、ロビン・フラインス(アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツライン)が勝利し、今季3勝目を飾った。

 2週連続でニュルブルクリンクで行われるDTM。第6戦は、5.148kmのグランプリコースをショートカットした3.629kmのスプリントコースを使用する。

 予選は、アウディ・スポーツ・チーム・アプト・スポーツラインのニコ・ミュラーとフラインスを抑え、レネ・ラスト(アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)がポールポジションを獲得。予選4番手にBMW最上位となるフィリップ・エンゲ(BMWチームRBM)が入った。

 フラインスは抜群のスタートでトップをキープ。1コーナーでラストに並びかけたミュラーだったが、オーバーテイクには至らず、2コーナーでアウトからエンゲに交わされてしまう。

 レースは3周目にデブリでセーフティカーが入り、5周目にリスタート。

 ミュラーは少し遅れ、マルコ・ウィットマン(BMWチームRMG)とジョナサン・アバーディーン(BMWチームRMR)と3ワイドで1コーナーに入り、2コーナー前で後ろからジェイミー・グリーン(アウディ・スポーツ・チーム・ロズベルグ)に押されスピン。最後尾に落ちてしまう。

 16周目、ロイック・デュバル(アウディ・スポーツ・チーム・フェニックス)がコースオフし、タイヤバリアにクラッシュ。2度目のセーフティカーが入る。

 19周目に再開し、ここでもフラインスはトップをキープ。ラストはウィットマンに交わされ3番手に。しかし、すぐにデュバルがストップし3度目のセーフティカーが導入。

フラインスに迫るレネ・ラスト

 残り15分を切った、26周目にレースは再開。ここでラストが1コーナーでウィットマンを交わし2番手に。

 ラストはフラインスを1秒以内で追いかけ、スキを伺うがフラインスはしっかりとポジションをキープして、トップチェッカー。2連勝を飾った。

「難しいレースだったね。ポジションを守るのは簡単でなかった。コクピットで神経をすり減らしていたよ。ギャップを広げる度に、セーフティカーが出てきて一からやり直しになった」

「いいスタートを切れて、アドバンテージを築くことができた。最後はレネ・ラストが接近してきた。特に1コーナーと9コーナーでね。ミスをすることができないとわかっていたし、とても重要だった。ニコ・ミュラーがアクション満載のレースになっていたことを知っていたので、ビックポイントを獲得することはとても大事だったよ」とフラインス。

 ミュラーはスピンを喫するも5位でフィニッシュ。フラインスはランキングトップのミュラーに13ポイント差と詰め寄った。

今季3勝目を飾ったロビン・フラインス

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