斎藤洋介さん、元気に見えたが…急逝5カ月前の目撃撮

©株式会社光文社

9月19日、個性派俳優として知られた斎藤洋介さん(享年69)が、咽頭ガンのため逝去した。面長で独特のルックスを生かし、ときに優しく牧歌的な善人、ときに憎々しいイジメ役を演じ分けた名優。7月に発覚したガンの治療を受けながら、俳優業復帰を目指していた最中の訃報だった――。

急逝5カ月前の2020年4月上旬、本誌は東京・世田谷区内の私鉄駅前で、斎藤さんを目撃していた。

コロナ禍の折、感染拡大にともなう緊急事態宣言発令直後とあって、夕方の駅前は人通りもまばら。改札から出てきて、まっすぐ自宅方向へ歩み去った斎藤さんの足取りは、しっかりしていた。まさか、このときすでに病魔に侵されていたとは……。

「駅周辺で、何度か見かけたことがあります。ここ数年は、ずいぶんお痩せになっていて、心配していたんですが……」(近隣住民)

2019年10月、斎藤さんは本誌で、生前最後となったインタビューを受けている。インタビューした本誌記者が語る。

「歯も悪くされていたようで、68歳(当時)にしては老け込んでおられることに驚きました。いま思えば、もうガンが進んでおられたのでしょう。

でも、あの飄々とした口調は健在で、『この歳まで俳優をやっていると、もう潰しがきかないんだよ』とおっしゃって、ニヤリと笑われたことが印象に残っています」

撮影では、「家内には控えるよう言われているんだ」と言いながら、カメラマンの要望に応え、ビールとスコッチをほんの少し口にしてくれた斎藤さん。主役を立てる役回りに徹することで、唯一無二の存在感を発揮した名脇役がまたひとり、この世を去った。