辛みも味わうなら「大根おろし」は食べる直前に皮ごとすりおろす

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皮ごとすりおろす(C)日刊ゲンダイ

アラフィフの本紙記者は、この10年ほど、自宅で肉料理を食べる時は大根を皮ごとすりおろした大根おろしが欠かせない。

特に焼き肉の場合、1人で大根半分ほどの大根おろしを食べる。おろした時に出る水分も飲む。肉でお腹がいっぱいになるというより、大根おろしでお腹がいっぱいになっている感もあるが、大根おろしを一緒に食べることで、肉をおいしくたくさん食べられ、翌日の胃もたれも回避することができる。

大根にはアミラーゼ(またの名をジアスターゼ/でんぷん分解酵素)、プロテアーゼ(タンパク質分解酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)といった消化酵素が含まれている。つまり、でんぷん、タンパク質、脂肪の分解に優れている。「焼き肉+大根おろし」だけでなく、おろしそば、サンマの塩焼きや天ぷらに添えてある大根おろしなどは、栄養学的に見ても相性の良い組み合わせだ。

ただし、消化酵素は熱に弱い。ハンバーグやステーキの「和風ソース」には大根おろしが用いられていることがあるが、消化酵素としての働きを求めるなら、ソースの調理過程で大根おろしに火を加えず、最後に添えているタイプのものを。

大根おろしには、ツーンとした香りの辛み成分「イソチオシアネート」も含まれている。大根をすりおろして細胞壁や細胞膜が壊れることで生じる。揮発性なので、すりおろしてから時間が経つと消えてしまう。イソチオシアネートも楽しみたければ、食べる直前にすりおろした方がいい。

その際、皮ごとすりおろすといい。大根の皮にはビタミンPが含まれていて、毛細血管を強くしたり、血中コレステロールを改善したり、血流を良くしたりする作用があるといわれている。

なお、大根は煮物にすると、消化酵素や大根に豊富なビタミンCなどを摂取できにくくなる。食べ方としては、大根おろしが一番だ。