産卵のカラフトマス、命懸け遡上

秋訪れた北海道・知床半島

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北海道羅臼町の川を遡上するカラフトマス=22日

 世界自然遺産の北海道・知床半島で、秋の訪れとともにカラフトマスの遡上がピークを迎えている。羅臼町を流れる川では、体長50~60センチほどのカラフトマスが産卵のため、命を懸けて上流を目指していた。

 雄は「セッパリ」と呼ばれる、繁殖期特有の大きくせり上がった背中が目立ち、雌に寄り添うように泳いだ。一方、産卵により傷を負い、弱々しくなったり、川底で力尽きたりする姿も見られた。そんなカラフトマスは、厳しい冬を迎えるヒグマなどの貴重な餌となる。

 根室管内さけ・ます増殖事業協会(標津町)によると、隔年の豊漁の年に当たり、一昨年と比較しても数が多いという。